ただいま
2週間以上空きましたね〜w本当ごめんなさい。
死んでないです。
がんばってかいたからよんで!!
ちょっと今回長いかもです。
大樹と雅夜は無事に木製の天然ネックレスをゲットしたのでここから出ることにする。
だが早々に問題が発生した。
「やべぇ……色んな部屋行き来してたから帰り道がわかんねぇ……」
「俺寝てたからもっとわからん」
「えぇ、どうするよ」
「ん〜……………………考えさせて」
雅夜が黙りこむと大樹も黙りこみ2人で30秒程考えると先に大樹が口を開く。
「俺のパンチで地面殴って振動で見つける?」
「ここ思ってる以上にもろいからこの地下空間が崩れて埋まる」
「マジかぁ、」
5秒後、また大樹が口を開く。
「じゃあ、天井に向かってなんかで穴開けて脱出とかは?お前の銃とか」
「無理、人が通れるくらいの大きさの穴なんて開けたら天井から崩れる」
「んえぇ〜……」
「あ、銃で思い出した。これならいけるかもしれない」
雅夜は背中につけているホルスターから6つあるうちの2つ銃を取り出し、銀色の弾を込めた。
「響音弾って言ってね、これを撃ってお互いの弾に当てると高音が出るんだよ。それで頑張って音の反響の仕方で出口を見つけようかな〜、と」
「ムズそうだけどとりあえずやるしかないか」
「だね、今8個しか弾持ってきてないから撃てるのは4回。4回で出口見つけないとね、緊張する」
「そんなこと言ってる割にはめちゃくちゃ落ち着いてるけどなぁ!」
「んじゃやるから耳塞いどいた方がいいかも」
「お、おう」
大樹は手で耳を塞ぎ、それを確認すると雅夜は両手に銃を持ち真っ直ぐ腕を伸ばす。そのままくいっと少し手首を内側に曲げある1点に向け銃口を構えている。
「パァァ────キイィィィィィィン!!」
弾は銃から放たれるとお互いの弾にかするように当たり高い音が響き、2つの弾はXの文字を描くようにして飛んでいった。雅夜は目を瞑り意識を耳に集中させ出口を探している。
「こっちだ」
「わかったのか?」
「いや、こっち側に出口があるって言うだけでまだ出口はわかんない」
大樹を誘導しながら部屋を2つ進むと弾を入れ、さっきのように銃を構えた。
「パァァ────キイィィィィィィィン!!」
「……………………今度は、こっちだね」
次は部屋を3つ進み、周りを確認する。
「敵は……いなさそうだな」
「ボンッッ!!!」
「うおっ!?なんだいきなり」
雅夜は右足を上げてから勢いよく下ろし地面に叩きつけると衝撃で砂ぼこりが舞う。
「見て、砂ぼこりが僅かにだけど流れてるでしょ、風が流れてる。つまりは出口が近いってことだね」
「お、そういうことか。やっとだなあ」
「じゃあもっかい」
「パァァ────キイィィィィィィン!!」
「少しくらい間を置けよ!」
大樹の声は銃声─いや、弾と弾が当たった音に消され雅夜には届いていなかった。
「ん〜…………こっちだね、もう出口だ」
「お前がいなかったら帰れなかったかもな、あざっす」
「いえいえ」
大樹を誘導しながら歩いて出口へ向かう。
「あ、ここ入ってきたとこか」
「そうみたいだね、俺よく覚えてないけど」
「お前何時間寝てたんだよ……」
2人は出口の階段に着き、上の手すりを掴みながら上っていく。
大樹は普通に上っていたが雅夜はなぜか手すりをうんていのように使いながら上っていた。
「……お前なにやってんの」
「運動。力つくよ」
「普通に歩けよ」
「いつどんな時でも襲撃のために体を鍛えておいた方がいいだろう?」
「いつどんな時に襲撃されてもいいように身構えとけよ!」
「そんなに神経尖らしてたらストレスでハゲちゃ──」
ゴボッ、と音がした。雅夜の掴んでいた手すりが抜け落ちたのだ。幸い手すりが落ちても足と地面が10cmくらいしか離れていなかったため怪我もなかった。
「ん?大丈夫か?」
「大丈夫、それよりこれ中になんか入ってるっぽい」
雅夜が手すりを振ると「カランカランッ」と音がする。天井の地形に刺さっていた部分は筒のような形で中は空洞なので頑張れば中の物が出てくるかもしれない。
頑張らなくてもすぐに出てきた。
「……2個目だ」
「何がだ?」
「ネックレス」
雅夜は大樹の方を振り返りながら手に持っているものを見せた。持っていたのは木製ネックレスだった。
「マジかなんか2個目ゲットしちゃったよぉ!」
「じゃあこの流れで3個目──」
次の手すりに手をかけ体重をかけるとまた手すりが落ちてきた。
「……え、マジで?」
さっきと同じような動作で手すりの中の物を出して大樹に見せる。
「…………3個目きた」
「マジかよっ、ぶはっ……。まだ来るかなぁ」
「来たらいいね」
その後は何も出てこず普通にラルテ・ザリアから出てきた。
「収穫、3個!」
「なかなか謎の後半2連続」
「ネックレスが3個も手に入ったことはいいんだけどさ、今やばい状況だよ」
「え?あ、本当だ……靴紐が解けてる!!」
「違ぇよ!そんなんどうでもいいんだよ!」
「どうしたの〜?大樹〜、そんなに怒ってさぁ」
「周りを見ろ!敵に囲まれてんだろぉ!」
「あ、これ敵なの?ファンかと思った」
「なんでファンが銃とかナイフこっちに向けてんだよ!!」
「それは知らないよ、本人達に聞いてみれば?」
「は!?銃とかナイフ持ってる時点でファンなわけ──」
「おいおい〜、茶番はそこらにしとけよ〜」
大樹と雅夜が会話をしていると首を突っ込むように周りを囲んでいたうちの1人が口を開く。
「俺らが出てくるの待ってたのか……。出待ちとかやっぱファンじゃん」
「だから違ぇって!!」
「だからお前らうるせぇぇえ!!!」
「なんだ?写真撮影ならご遠慮していただきたい」
「ちょっ……お前黙ってろって」
「このエリアにはなあ、掟があってな、初めは襲わないで交渉から入るんよ、それでダメだったらちょちょいと、な。で、どうする?」
「写真撮影はごめんなさい」
「違ぇよバカ野郎!金出す気ないです」
「そうか、わかった。」
頭目と見られる男が返事をしながらゆっくり目を閉じ、カッと目を見開いた。
「皆共!參剛隊形を形成!!」
その号令と共に周りを囲んでいた20人程が散らばり遠くに行くものや近付いてくるものなど、隊形の指定の位置に向かい戦う準備を整えている。
「ど、どーする大樹俺らファンに殺される」
「お前まだファンだと思ってんのかよ……。どんだけ純粋な性格なんだよ……」
「スパパァン……………」
2発の銃声。1発は遠くから雅夜を狙って撃ったものもう1つは……。
「お、ファンからの熱い応援が銃弾か」
雅夜のものだった。雅夜の右方面から飛んできた銃弾に対し左腕を瞬時に上げ飛んできた銃弾に向かって撃ち、銃弾を銃弾で弾いた。
「は……はは、いつ見ても人間離れした反射神経と腕の動きだな……」
「パァン」
銃を大樹の方に向け急に撃った。
「危ないよ大樹」
「ありがとぉ……」
敵の銃弾が大樹に向かっているのに気づきそれを弾いてあげたのだ。
「さて、こちらもそろそろやっちゃおうか」
「いいけどあの合体技はやだよ、俺めっちゃ怖いんだからな」
「わかったわかった。じゃあ俺銃のお前殴ったり蹴ったりな」
「打撃、とか格闘、とか他にも色々言い方あるだろ!まぁわかったよ」
「ダダダダダダダダダダッッ!!!!」
近くや遠く、色んなところから一気にマシンガンなどで大樹と雅夜に向かい撃ち放ってくる。
雅夜は自分の前方と右に飛んできた銃弾32発、全てを両手に持った銃で狙い撃ち落とした。大樹は雅夜と背中合わせに立ち、銃が撃たれた瞬間、弾に当たらないように一瞬で敵の背後に回り、ある者は後ろから頬のあたりに思い切り肘打ちを入れられて意識を飛ばされ、ある者は背中を膝で突かれたあと蹴り飛ばされて地面に横になっているところにかかと落としを食らい、柔道のように投げられそのまま思い切りつま先で蹴られ痛さに悶える者まで、色んな倒し方で1人1人、順調に倒していた。その頃雅夜はナイフで襲いかかってくる者や格闘術で挑んで来る者もいたがナイフを持っている手元を撃ち抜いたり、わざと近くに寄り相手の攻撃を受ける瞬間にその手や足に向かって銃弾を放ち、怯ませた。残りの銃を撃ってくる敵には一通り飛んでくる銃弾を落とした後、銃その物に向かい弾を放ち敵の銃を破壊し、銃を壊され無防備になった敵たちに向かい『重力強化弾 -軽- 』という弾をあらかじめ弾を込めてあった銃に持ち替え、無防備な敵の足の甲部分に向かって撃っていく。弾が足に当たるとだんだんとその部分にだけ重力が強くなっていき骨のきしむような痛さと共に「ぐんぁああぁぁぁああ!!!!」と苦痛ゆえに出る声を出し悶えている。これでもまだ『軽』だがこれより強い『重』や『薔』など重力強化弾には多数の種類がある。2人で一通り倒したところで街へ戻った。戻る途中には団がいたが今の戦いを見ていたのか震えてこちらを見るばかりで襲ってはこなかった。街に着くと急遽用意したのか簡単なものではあるが木で出来た看板に『ラルテ・ザリア 攻略おめでとう!』と書いてある。
そして前から来る集団の中の1人の男が話しかけてきた。
「いや〜、お2人さんの噂がね、すぐ街に来て広がってだ、ものすごぉ〜く強いと話題になってしまてな。偵察部隊に行ってもらい勝敗を確認して簡単なものやけど作ってもらったんよ。本当におめでとう。たった2人だけでほんとにすごい」
「ありがとう。これがファンか?」
「これは惜しいがファンじゃ──」
「ファンですー!」
下を見ると小さい子どもがにこにこしながらちっちゃい花束を渡してきた。大樹は微笑んでから「ありがとうね」と言い頭を撫でてあげる。
「…………やっぱりちゃんと木製なのね…」
集団の中から今度はお姉さんが出てきた。
「あの、お名前はなんて言うんですか?」
「うおあっ!!ナンパだ!これナンパってやつか!!大樹!!」
「お前は黙ってろバカが!すいません……どういった用ででしょうか」
「2人の奮闘を讃えてぜひ記録だけでも残したいな〜、と思いまして」
「あ、それなら良いですよ。僕は『月之瀬大樹』って言います。文字はこう書きます」と言って漢字を書いてあげた。
「俺は『雀良雅夜』と申します。主に銃を使って敵を──」
「だからこれナンパでもなんでもないって」
「あらまぁ。それは残念だぁ」
「とりあえず帰るか〜」
さっきのお姉さんとは別のお姉さんが出てきた。
「すごい……みんな、怖がってたので……。ありがとうございました!!また機会があったら遊びに来てください!!」
「ぜひぜひです〜!」
大樹は返事をすると雅夜を引っ張りこの街にやってきた転送装置のある案内所へ向かった。
木製の引き戸を開けると大樹がこの街に着いた時に案内をしてくれたお姉さんが手元の書類をまとめながら立っていた。
「あ、無事帰ってこれたんですね!良かったです!!」
「はい!ほぼこいつのおかげですけど」
雅夜を指差しながら言うとへへっ、とドヤ顔を決めてみせた。
「これから、帰られますか?」
「どうする?雅夜」
「やることないし帰ろうぜ」
「ほいよ。じゃあ、帰ります」
「わかりました、ではこちらにおかけになってお待ちください」
「転送装置が1つしかないんですが……」
その質問をした瞬間、案内人のお姉さんが何もない空間に手をかざすと転送装置が丸ごと1個出現した。
「お…………すげぇ……」
「2人分ご用意出来ましたので、中の椅子におかけになってお待ちください」
お姉さんはにこりと笑うとカウンターに向かい、転送の準備を始めた。
「では、閉めますね〜」
ここに来た時と同じ閉まり方で閉まり、視界は真っ暗になった。
「転送しま〜す、大丈夫でしたら返事をお願いしまぁす」
「大丈夫でーす」
大樹が大きな声で返事をすると雅夜も「はーい」と返事をした。
「では転送します!10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、ありがとうございm……」やはり途中で声が途切れた。「カカココカカココ…………キュイィーーン!……………………ピシュゥーーー……スパッ」
どうやら大草原のビルに着いたようだ。目の前の扉が薄くなり、開く。
「お疲れ様です〜」
案内のお姉さんに軽く礼をし、外に出た。
「なぁ大樹〜、これなに」
「これって?」
「いや、転送装置とか、こことか。なんなの」
「は!?お前今さら!?」
大樹は目を丸くしてビックリした。
「うん、全然わかんない」
「おま……ここ来たことないの?」
「ないよ?」
「え、じゃあ今までどうやって異世界来てたの?」
「これ」
雅夜はポケットに入っている銃弾入れの中から緑色の弾を取り出した。
「これは?」
「ジャンプして対空してる間に両足の平に向かってこの弾を撃つと、異世界に行ける。異世界から使ったら戻れる」
「なんでそれもっと早く言わないのぉ!!」
「言う機会なかったし!」
「それもそうだな……」
「でも今回はせっかくだし大樹のやり方で帰りたいから頼んだ」
「お、了解。じゃあ目を閉じて軽くジャンプをしてから思い切り地面を割るようなイメージで踏みつける。そうすると足がジンジンするからその感覚を気にしながら歩いていくと「シャン…」っていう音が脳内に流れてくるからそれが聞こえて5秒くらいしたら目を開ければただいま現実世界だよ」
「よっしやるかぁ」
「ほーい」
そして2人揃って歩いていくと脳内に音が流れ込み、5秒ほどして2人とも目を開けた。
「帰ってきたぁーー!!」
「ただいま現実世界」
現実世界帰りましたー!!
次回雪稀姉が出ます!初ヒロイン!6話でやっと初ヒロイン!!ww
てか雅夜強いよね。
頑張って出来るだけ早く、早く投稿しようと思ってますのでゆっくり待って頂けると嬉しいです!!どんな感想でも待ってます!