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春の息吹が止まるとき  作者: 狂愛ドール
3/3

【第一章3月】二話君は誰?

「君は弱くなってしまったね。」

「……誰だ…」

相手の顔は黒くぼやけていてよく見えない。

「弱くなった、か……君に関係あるの?」

「あるからこう言っているんだ。」

その言葉に少し腹を立たせる。僕が腹を立たせることなんて珍しいけど、何かが『怒れ』とささやく。 

「君に何がわかる?僕の何がわかるんだ?」

「何も分からないよ大切な人に迷惑かけてまで自

 身の心の弱さからの行動を起こす…馬鹿らしい

 と思うね。」

僕の中の何かが切れた。

「……うるさい黙れ……何もわからないお前にそん

 な事いう権利はない。

 今の僕は昔より弱くなった。        

 そうだ何か悪いか?」

その途端あいつは笑い出す滑稽だとでも言うように。

「ハハッ、昔の君が強かった?ありえないね。

強かったら〝彼女〟を守れてただろう……?」





「………………………………」

「ちょ…………と!春……………!春樹!」

「う…………ん?」

「あ!起きたぁ……よかった…。」

「え……姉ちゃん……。」

「あんた大丈夫なの!?庭で気絶してたのよ!?」

「春樹、目ー覚めた知春?」

「うん。春樹今日は休みな。」

「わかった………。」

今でも考えてしまう。

昔の僕は弱かった……その言葉の意味がわからない。中学生までは自身に溢れ、友人も多かった。

彼は誰なんだろう?そんな疑問を抱え僕は眠りについた。

 

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