FILE7; ヒビ割れた歯車
事件から一週間Exclude Children事件は呆気なく幕を閉じた。
この事件の実行したExclude Childrenの7人は
榊原真央―――重傷で警察病院で治療中。隠し持っていた銃で医師を射殺。再度逃走を試み、行方不明。
神崎優喜―――神崎忠明の手によって射殺。最後まで神崎忠明に銃を向けていた。
久慈来夏・宮戸真紀菜・佐納文香・田淵真理・梶山雛子―――最後の一斉射撃の中部屋から飛び出て、逃走。その後、真央と合流後行方不明。
結局Exclude Childrenは1人死亡。残り6人は逃走。
Exclude Childrenによって殺された人は合わせて73人と絶大な被害を受けた。
マスコミは暫しこのネタでもちきりであった。
樋上がパソコンを閉じる。
片目は眼帯で隠されていて全体の顔は良く見えない。
「樋上警視。それがExclude Childrenの報告書ですか?」
「ああ、まぁな。」
後ろから顔を覗かせているんのは新しい部下。
Exclude Childrenの時の樋上の活躍が認められ警部補から警視に昇格したのだ。
「如何したんですか?何か気になる事でもあるんすか?」
「ああ、実は榊原真央が逃走する前の日に一度面会したんだそのときに・・・・・・」
「俺は後悔してませんよ。俺と母親を捨てた、あのクソ親父を殺せたんだからね。」
酸素マスクをつけながら喋る真央。
「知ってますか?刑事さん、雛子って小さい女の子居たでしょ。」
確か最後の時真紀菜の隣にそんな子が居たような・・・・・・
「あの子は前に話した俺の妹なんだよ。金に滞った親父が雛子を梶山に売ったんだ。」
樋上は驚愕するがその事で今まで考えていた樋上の疑問も解決する。
戸籍には梶山雛子という名前は無かった。しかし梶山雛子は存在した。何故か?それは買収されていたからだ。戸籍を移すと記録に残ってしまう。そのことを知られたくない梶山は戸籍は移さずに榊原雛子を買ったんだ。
「雛子は梶山の家では酷い扱いをされたらしくて、それでアイツは梶山の家から逃げてきたんだ。顔も忘れかけてる俺を探して・・・・・・」
真央の目から涙が零れる。
そこで面会は終了した・・・・・・
「へえ、そんな事があったんすか。」
「ああ、そして次の日。腹にはまだ穴が開いてるって言うのに、あいつは逃げたって訳だ。」
二人が話していると―――
「樋上さん、テ、テレビ見てください!」
違う刑事が慌てて入ってくる。
樋上は言われた通りテレビをつけるとそこには・・・・・・
『えー今日の朝未明。神崎忠明警視総監が自宅で射殺体で発見されました。』
樋上は加えていたタバコを取りこぼす。
『被害者は頭をライフルで撃ち抜かれており、窓にはExclude Childrenと書いてある紙が発見されました。』
「おい、現場に行くぞ!!」
樋上は立ち上がり現場に向かっていった・・・・・・
狂った歯車は再度回り始める。正常な歯車はそれを止めにかかるが歯が立たない。
狂った歯車はヒビが入りながらも再度力強く回りだした・・・・・・
やっと終わった。だけど再度読み直してみると駄作のような気がしてきました(泣)
読者が集まる事を願います。。。