始まりのハジメ
あんまり話数は多くならないと思います。
異世界転生。それはアニメ好きなら一度は憧れたことのある現象。
とはいいつつもそんなものは存在しないのが一般常識。誰もが知っている。そう、そのはずなんだ…だから今起こっているこの現象は幻なんだ。僕が手にしている、魔女が持っている魔道書を連想させる本から光が漏れ出し、声が聞こえるのは幻…
幻のはず…だよね?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーちょっと遡って5分前ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
…降ってきた。 一人暮らしをしているこの部屋の、ベットで仰向けになって今日の晩御飯をどうするか悩んでいる僕の鼻に。それは音もなしに突然降ってきた。
スマホを顔に落としたことはあるだろうか?あのなんとも言えない痛さ。これはそのスマホの数倍の重さを持ちながら、しかも手の中からではなく天井付近から。ローベッドタイプの僕のベッドからみて2mほどの高さからそんな物が落ちてくれば、想像はしたくないが、顔にもらうダメージもそのぶん増加する。
コンっでもなくガンっでもなくドスっ、、重い衝撃が脳内に響く。
「ッッ!? 痛っってえ…?え、は。な、何事…!?」
幸いと言っていいのか、それはあまりにも突然で、予測しうる出来事の範囲外の出来事であったので何が起こったのかわからず痛みもあまり感じなかった。 とはいいつつもものの数秒だが…
無言の痛みとの戦いもおわり、落ちてきた本に目を止める。ハードカバーのその本厚さからして3、400ページ程だろうか。いずれにせよこんな本は見覚えがない。表紙にはよくわからない文字が。なるほどなるほど。全く読めん。そもそも僕は日本語と英語しか知らん。 それ以外の言語が必要な国では暮らそうとは思わないので覚えようともしない。
「さすがに不気味だな…もしこの本を開いたら呪われたり…いや、今時そんなのは流行らないか…ならばもしかして今流行りに流行っている異世界転生だったりしてな」
さすがに現実味がないの分かっているのだが、今起きているこの現象事態、現実味がないのでそう錯覚させてしまう。しかし重い本を開いて見ても新品の如く真っ白。異世界への行き方も怪しげな呪文も書いちゃいない。ならば何故?この本は存在する?本とは本来、情報や物語を記録しておく物。それに日記の一つでも記していないなら、その本に価値などない。ただの飾りだ。
「しかしまじで見覚えがないぞ…知り合いは大学に何人かいるが家には読んだことないし…」
何かを期待していたのにこのざま、顔の痛みを負ったのにこの仕打ちはなんだと僅かな苛立ちを覚え、ペラペラとめくりながら本を見ていると、半分ほどいったところであるページが9割ほど破れていた。
「なんだこry」
ほどんど破れていたせいでそのページを軽くつまんだだけで完全に破れてしまった。するとそのページをまたいで、のどの部分から突如光が漏れ出した。
「!?あーー!よくも貴重な橋架けの書を破いてくれたわね!弁償しなさい!」
「お、おおぅ…」
…なんという理不尽。そして冒頭に戻るというわけだ、、
文章力がない…小説ってなかなか上手く描けないものですね。しかしせっかく思いついたのだから書いてみよう。タダだし。
そんな思いで書き上げました。
スローペースですが、どうぞごゆっくり