【4】女装の一歩目
こんにちは!さゆきちです!今回も短いですがご理解ください!
バサッ!!
カーテンは開かれた。
「こ、これは...。」
(すごい...!!)
ぼくが見た光景は女子がざわつく程のものだった。
すると、加月君はしゃべりだす。
「どう?可愛いでしょ?ほら、これとか..」
加月君が指を指すほうには、多くのとても素敵なメイク道具がきちんと並べられている。
「ふふっ♡これ知ってる?マスカラっていうんだよ♪目が大きく見えるんだよ♡」
「そ、そうなんだ。すごいね。」
「あ、そうだ!これも知ってる?これね..」
ぼくは話についていけなかった。
(熱心に話すな.加月君..。)
加月君が僕のほうを見ていた。
「な、なあに?ここ、何か付いてる?私に。」
「ううん。別に見てただけだけど。」
「そうなのね…。」
加月くんが少し照れながら言った。
「…そうだ!良いこと考えた!」
キーンコーンカーンコーン..
チャイムが鳴った。
「ねぇ、ここに座って!」
「え?なんで、僕が?」
「いいから♡」
僕をローラー付きの椅子に座らせた。
(なんなんだろう。なんか、嫌な予感がする..。まぁ、考えすぎか。)
すると、僕の横に座り、僕の眼鏡をそっと取った。
「ちょっ、メガネ…。」
「ここ、目つぶって。」
「え?あ、うん..。」
恐る恐る目をつぶった。
目に何か筆のようなものが触った気がする。
「加月君?何やってるの?」
「ん..?あ、メイクしてるんだよ?」
「え?ちょっと加月君..。」
「ほら、動かないで。ずれちゃうから。さて、次はと..」
物音を立てて僕にまた何かしようとしている。
「はい!じゃあ、口閉じて、う~ってして!」
「うん。う~..」
(やられてる..絶対なんかやってる。でもなんかきもちぃ..。って、これは..)
「うん!可愛いよ♡ここ、もういいよ。」
「目、開けて良い?」
恐る恐る目を開ける。
パチッ!!
っそう、僕の心の中で音がした気がした。
「こ、これは..。」
鏡の向こう側にはまるでモデルさんのようなとても可愛い女性がいる。..って、ぼく..なの?
「可愛いね。ここ、似合うよ。あっ!そうだ!またいいこと考えちゃった!」
「え!?」
ぼくは焦った。また何かやるのか。なんだ。なにをする~!!
すると、加月君は立ち上がり
「ちょっと、待ってて!」
加月君はそう言うと、カーテンを通って出て言ってしまった。
(あぁ、また置いてかれたのか..。)
それからしばらくして、かずき君が戻ってきた。
かずき君の手にはもそもそっとしたものが入っているのか。とにかく袋を持っていた。
「か、加月くん..?それは?」
「ふふっ♡ここに似合うと思って。これっ♡♡」
すると、加月君は袋から何か取り出した。
!!!!!????!!!!!!!????????!!!!!!????
「か、加月君..そそ、それって!!」
「可愛いでしょ?って、そんなに驚くこと?」
彼の両手には、ギンガムチェックのひらひらしたものが付いている服があり、
まるで、あの人気アイドルが着ている服のようだ..?
「これって、僕が着るの?!?!」
「その通り!」
彼はにっこり笑顔でこちらを見ている。
「ふ、ふふっ...。僕に似合うかな..」
(ままままままままじかーーー!冗談だろ?加月君。僕に女装させるなんて..)
ぼくは、事を受け止められず、頭の中が真っ白のなった。
つづく
どうでしたでしょうか。次作はもっと面白いことがあるかもです!
次回をお楽しみに!さゆきちでした。