【20】海デート#2〔新たな関係性〕
さゆきちです。
車でのみんなの会話、今回は新たな関係性が明らかに..?
前回、僕は朝早くに蘭がリムジンで迎えに来てくれて僕、久弥さん、愛弘さんと迎えに行ったが...
「お久しぶりです、会長。」
(待って..、お久しぶりってどうゆうこと..?)
僕たちを乗せた車はゆっくりと走り出した。
すると、おじさんは話し始めた。
「いやはや、まさかこんな風に再会するとはね。」
「おじさま、愛弘とお知り合いなの?」
「あぁ、いつだったかな。蘭果、お前も覚えているだろう?」
「...なんですの?」
「まさか..だってあんなに遊んでいたじゃないか。」
蘭果は難しい顔をしていた。
「覚えていないか..、あれは10年前くらいだったかな。」
「会長、まさかあたしと遊んでいたというのは、蘭果なんすか?」
「ああ、その通りだ。二人とも覚えていないのか?」
「...すみません。覚えていなくて。でも、そんな感じの存在はいたような気はしてて。」
「そうか、でもまた会ったみたいだな。二人とも。」
蘭果は焦って言った。
「おじさま?どうゆうことですか?」
「あぁ、愛弘さんは昔、ちょうど10年前にお客様としてうちの保険屋に来たんだ。その時はまだ、あまり儲かっていなくて、本当に小さい保険屋だったのだが。」
「ええ」
蘭がうなづいた。
「そのとき両親についてきた5歳くらいの女の子、それが愛弘さんなんだよ。」
「あら、そうなのですか..。」
「あぁ、それで同じ年だってわかって蘭果が遊びに来ていたから紹介したら、すごく仲良くなちゃって。あぁ、あのころは二人ともいつもくっついてたな。はっはは」
「そんなことが..。ごめんなさい、覚えていなくて。」
「いやあ、全然いいんだよ。」
「愛弘さん、そんな時もあったなんて。僕知らなかった。」
「あたしもそんな過去があったなんて知らなかったよ。でも、知れてよかった。」
「愛弘!これからもよろしくね、こんな形だけど。」
「あぁ、あと、実はあたしの父ちゃん、会長の会社で働いてて、その関係もあって。それで面識あったんだ。」
「そうなのね、よくわかったわ。」
蘭果と愛弘さんは、握手をして笑った。
「あのぅ...」
「どうした?久弥」
「愛弘..、蘭果ちゃんと仲良くなって..その...」
「...気持ちが離れるとも??」
「えっ!!あっ、いや...」
「あはは!!大丈夫!」
愛弘ちゃんは久弥さんに駆け寄って
「あたいは好きなのは、久弥、お前だけだから。」
「...愛弘っ」
「う~ん!よしよし!!」
あぁ、やっぱりラブラブカップルだね。(・v<)★
「いいなぁ、僕も、ああなりたい。」
蘭果のおじさんがぽつんと言った。
「うふふ、あたしもほんとは茲とああなりたかったなぁ。」
蘭が急にそんなこと言い出すものだからびっくりして、
「えっ!」
そう言ってしまった。
「...ううん、ウソウソ!おじさま、これからいい方が見つかりますわよ。それより受け入れてくれたおばさまに感謝してください。」
「美紀子さんにはいつも感謝しておるよ。」
「あら、よかった。」
「ああ、茲くん、申し訳ないがさっきくれた飴、まだ残ってるかね?」
「はい!今度は何味がいいですか?」
「あぁ、そうだな..」
「あっ、あたしも!ちょうだい!そうだな..茲くん、マスカットある?」
「あたいにもくれ!茲」
「あぁぁ、はいはいはい!待って待って!」
これじゃ、あっという間になくなりそうだ(笑)
〔AM7:00〕
車はかずき君の家へと向かっていた。
新たな関係性、飴はどんどんなくなる。
はああ...早く加月君に会いたい。
そんなことを思いながら車はどんどん走ってゆく。
つづく
ここまでお読みいただきありがとうございます
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