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【19】海デート#1 〔出発〕

みなさんこんにちは!さゆきちです

海デート1日目の出発時の話です。どうぞ

前回、みんなに勧められて蘭果のおじさんの別荘で三泊四日の海デート&旅行をすることになった僕たち。



あの後、ぼくは母さんに相談してみた。すると意外な返事かえってきた。


「良いじゃない!三泊四日の旅行!しかも、蘭果ちゃんのおじさまの別荘なんて!海も見えるんでしょう?めったに行けないわよ!」

「そうかな?」

「そうよ!行ってきなさい!明後日なんだから、早く準備しなきゃね!はぁ~!なんだかワクワクしてきちゃった!」


僕より母さんが喜んでどうするんだよ(笑)



でも少し気持ちが軽くなった。

だって、まさか行かせてくれるなんて。これで加月君たちと海でイチャイチャできちゃう..!!



〔そして当日〕


昨日は学校での終業式があった。

今日から夏休みか...。



僕の携帯が鳴った。


「はい。」

『もしもし!茲っ!起きてる??』

「うん、起きてるよ。」


現在AM5:00


かかってきた電話は蘭からだった。

『あたし楽しみすぎて、4時から起きちゃった。』

「そっか。」

『な~に~?元気ない感じ~?』

「いや、ただこんな早く起きるの久しぶりだな~って。」

『あ~確かに。あたしも久しぶり。』

「じゃあ、昨日も言ってたように6時ごろに家の前で待ってればいいんだね。」

『うん!住所は昨日教えてもらったし、あと!夏休みの宿題!忘れずに!』

「うん。ちゃんと持ってくよ。っじゃあまた!」

『はーい!』


電話は切れた。



よしっ、起きよ。



〔1時間後〕


「あっ!茲~!!」


車は真っ白のリムジン。さすが金地一家。

蘭果の家計は年収1000万を稼ぐ大金持ちらしい。今よく知られている高台生命の社長が父。会長がおじだそうだ。


「ヤッホー!」

「おじさまよ!」

「あっ」


このひとかぁ~、そりゃわかるわ。


「君が茲くんかぁ!う~ん!しかしイケメンだなぁ!」

「あっ、ありがとうございます...。」

「さぁ!乗って!これから久弥と愛弘と加月、迎えに行くんだからっ。」

「ほーい。」


僕は三日分の衣類やタオルなどが入ったトランクを入れてもらった。

中に入るとそこは縦長(たてなが)の広い部屋。

ワインはもちろん、ジュースやお菓子などいろいろあり、座席はふっかふかのベッドのようだった。


「次は久弥の家だね。」


すると母さんが玄関から出てきて、


「蘭ちゃん、美園さん、息子をよろしくお願いします。」

「あぁ、お母さん。もちろんです、行ってきますね。」

「茲ママ!久しぶり!茲といっぱい遊んでくるね!」

「ええ、よろしくね。」



そして車が走り出した。


*走り出して5分*


「あっ、そうだ。蘭、これ」

「..飴?」

「うん。車酔いしないように、って母さんが。」

「そっか。おじさま、よろしいですか?」

「あぁ、かまわんよ。そうだ、わしも一ついいかな?」

「あっ、ハイ。何味が良いですか?」

「う~ん、マスカットは苦手でな。..イチゴを。」

「イチゴですね..まだあったかな..あっ、ありました。どうぞ」


おじさんは一口飴を口に運ぶと(ほほ)(ふく)らませて笑った。


「おじさま、うふふっ、かわいらしいっ!」

「そうか?ははっ、どうだ?茲くん」

「あっ、はい。かわいらしいです。」

「なんとうれしい。」


「あっ、おじさま?まさか茲に惚れているのですか?だめですよ?茲にはもうお相手がいるのですから。」

「そうか、それは残念。だがなんとも、かわいらしい顔をしておる。つい見とれてしまう。」

「あっ、わかります?おじさま見る目がいいですね。」


二人は幸せそうに笑っている。

そういえば、かずき君は僕といて幸せだったろうか。僕といるときはいつも笑ってて、こっちまで幸せな気持ちにさせられていた。

やっぱり、加月君は僕の運命の人だ。っいや、加月君じゃなきゃダメなんだ。


僕は加月君が好きだから。


その時、口の中で転がっていたブドウ味の飴は半分まで溶けていた。


ふと窓の外を見たら、そこは久弥さんの家の前だった。

蘭果はいつの間にか車を降りて玄関の(さく)の前で久弥さんと話していた。


「おはよう。今日から四っ日間、よろしくお願いします。」

「ええ!こちらこそ!そうだ、愛弘ね久弥に会うのとても楽しみにしてたわよ♪」

「ほんと!?早く会いたいな...なんて。」

「早く会いに行きましょう。さぁ、乗って!」


久弥さんが車に乗ってきた。


「茲くん!おはよう!」

「おはよう」

「やっぱすごいね、さすが。って、美園(みその)さん!?」

「やあ、きみは...」

「あっ、私、楠原久弥って言います。」

「ああ!久弥ちゃんか!話は蘭果から聞いているよ。君はレズなんだよね?」

「あ!..はい。そんなことまで..」

「あぁ、ごめんね急に。わしはそういうことも含めて受け入れておる。だから、安心したまえ。」

「はい。ありがとうございます。あ、座っても」

「ああ、茲君の横にでも。」

「はい。」


また車が出発した。


しばらくして、愛弘ちゃんのいえについた。


「ちゃーす。」

「お、君は..」

「美園高台さんっすね」

「そのしゃべり方は、愛弘さんだね。」

「よくわかりましたね!お久しぶりです。会長」


僕たちは、何事かと思い、つい、

「えっ?」

と言ってしまった。



つづく

ここまでお読みいただきありがとうございました。

やっと更新ができました。

次回、美園会長と愛弘ちゃんとの関係とは?

お楽しみに(>v・)b

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