【1】僕の誕生日
こんにちは。このような感じの作品を書くのは初めてなので少し自信がありませんが、楽しんでお読みください。
今日は僕の誕生日。
ずっと待っていたこの日。あぁ、楽しみだな。
「はぁ、今日頑張ればみんなからもなんかもらえるかな?」
僕は今年で14歳。この日を誰よりも待っていた。
前からほしかったものがあって、あの人気アイドル「みさ」のポスター!
当選で当たったんだ。しかもサイン入りだから三枚しかないらしい。
あぁ、うれしい!!早くほしいな。
小学生の時からみさのことが大好きで僕の部屋の中はみさでいっぱい!!
〔登校中〕
「はよー!茲くん!」
同じクラスの楠原久弥さんだ。
みさにとても似ていて元気な女子だ。
「お、おはよー!久弥さん。」
僕は眼鏡をかけてからよく真面目っ子って言われるんだ。
よく、久弥さんは昔から僕の前に現れることが多くて、すごくストーカーっぽいけど、可愛いよ。タイプではないけど。僕は、みさ一筋!
「ねぇねぇ、茲くん。」
「なぁに?」
「一緒に行こ!」
「うん、いいよ。」
クラスに入ると、
「おはよ!茲。」
クラスのみんなはいつも笑顔で僕に挨拶してくれたり、仲良くしてくれるから信頼してるんだ。
授業の準備を始めると、久弥さんは前の席に座り、
「ねぇ、そういえば茲くんって...。」
「なに?」
少し、にやついて
「ゲイなの?」
「え!?何、急にそんなこと。」
「だってかずき君のこと、ずっと見てるじゃん。」
「え!?そんなこと...。」
そうだ。そうなんだ。ぼくは最近同じクラスの男子、柿ノ葉加月君のことが気になっている。だからといって、狙っているわけではない。
「ほほ~ん、やっぱりそうなんだぁ。」
少し上から目線で言われた気が...。
「じゃ、じゃあ!もし僕がゲイだとしたらなんだって言うの?」
すると少し小声で、
「大丈夫。バカにしてるわけじゃないから。あ、これだけ教えとくね。実はかずき君ね...。」
少し間をあけ、
「ゲイなのよ!」
「えっ..えーーーー!?」
つい叫んでしまった。
「なんだ?どうした?茲」
「か、加月くん!」
「どうした?かおが真っ赤だぞ?」
あまりに近い距離で話しかけてくるから、恥ずかしくて顔を隠した。
「ふふっ♡可愛い♡」
(えっ...?)
「ちょっと、加月くん!...でてるよ」
「へっ?あぁ、あぶな。」
さっきまで加月君と話していた男子たちは不思議な顔をしていた。
その時、先生がきて出席を取りはじめた。
*下校時*
クラスを出ようとしたとき、誰かに肩をたたかれて振り向くと。
「ねぇ、ゲイ校って知ってる?」
「げ、ゲイ校?」
「うん。裏にあるから明日そこで待ってる。絶対、絶対、朝の時だよ!」
くみさんは「じゃっ!」と帰ってしまった。
(...ゲイ校って..何?)
それから三時間後。
パーン!!
「お誕生日おめでとうーー!!」
「ありがとう!お母さん!父さん。」
うちは、父さんが一年前に他界してお母さんと二人暮らし。
「ケーキ、おいしそうだね。」
「でしょ~?食べましょ!」
「そうだぁ茲。はい、プレゼント」
きたーー!僕のみさ!!
「さぁ、どうぞ!」
ピースポーズをしたミサのサイン入りポスター!!
「やったー!ありがとうお母さん!!」
お風呂で鼻歌を歌い、部屋ではずっとみさを見つめていた。
「あー!!やった!みさがやっと僕の元へやってきたー!!」
すごくうれしくて今日は寝付けそうにないな。
僕はそんなことを思いながら目を閉じた。
つづく
どうでしたでしょうか。次話もお楽しみに!
コメントや評価など、よろしくお願いします!
さゆきちでした。