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【16】私たちは...。

こんにちは!今回は関係について書いてみました。


さて、前回、蘭果と茲が抱き合ったところで終わったのですが..


「えぇーと..。」


(※ここから語り手が茲になります。)


僕は(あらた)まって正座した。ここは加月君たちがいたお見合いの部屋。

部屋の中にいるのは愛弘さん、久弥さん、加月君、僕、蘭の五人。

席は襖側(ふすまがわ)に僕と蘭、その右側に久弥さんと愛弘さん。左側に加月君。

「茲..、なんでここに?」

と、加月君が聞いてきた。


「えっと、僕は愛弘さんに言われて..。」


僕がそう言うと愛弘さんが「違うだろっ!」と突っ込んできた。


「えっ、と..茲とはね..。その..。」


僕と蘭がもじもじしていると「はやく言え!」とみんなが声をそろえて言った。


僕たちは目と目を合わせて決心した。


「実はね、私たち..付き合ってたの。昔..。」

「うん。そうなんだ。」


僕たちは勇気をふりしぼって言った。


僕はゆっくりとかずき君の顔を(のぞ)き込んだ。かずき君は眉毛を寄せていた。

すると、めがねを通してかずき君と目があった。


「あっ..。」


加月君は眉毛が寄っているにもかかわらず笑いながら言った。

「そうだったんだね。茲、元カノに出会えてうれしかったよね。」

「うん。それより、お見合いの邪魔しちゃってごめんね。」


...何言った?!今、僕何言った!そうじゃない..そんなこと言いたいわけじゃないのに..何してんだ。


「ううん、大丈夫だよ。でも、蘭果さんは大丈夫?」

「だ、大丈夫ですわ。」


ん?どうしたんだろ、蘭、この三年間でこんなにもかわっちゃったの?


「蘭..すっかりお嬢様だね。」

「うん。別れてからもう三年だよ?人間だれしも一年で変わっちゃうよ。」

「そ、そんなもんかな。」

「うん、それより加月さんとの御関係(ごかんけい)は?」


急にそう聞いてきたので急いで答えようとした、その瞬間だった。


「恋人です。」


誰かがそう言った。


「えっ」

「だから、私の恋人です♡」


そういったのは、加月君だった。


「えっ、恋人?..でも、同姓ではできないわ?」

「蘭果さん、できますよ?だって私たちっ、ゲイだもん♡」

「..えっ!?」


っ何言っちゃってんだよ!加月君!恋人なんて..っていうか待って..。

恋人..?


「ちょっと!どういうことですの!お宅のお子さん!」

「いや、加月はですね..。」


廊下で話を聞いていたお母さんたちが話している。


「というわけで、茲!話を聞かせて!」


加月君はすっきりした顔で話を振ってきた。

ほんと自分勝手なんだから!(嬉)

つづく

今回はおなかが痛いせいか納得のいかない感じでしたが、もしどこか変なところがあったりしたらコメントなどで言っていただけると助かります(自信ないもんで)。次話もどうぞ(-v-)/

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