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かれたはな

作者: シャー芯

 こんばんわ、みなみなさま。

 こんにち、おあつまりいただいたのには深い深い意味がありますです。

 空き地に戦車、ダイナマイト。

 こども逹がみあたらないのです。


 どうしたことでしょう?

 どなたかおしえてくださいです。


 いるよ、いるよ、いるじゃない?

 ほうら、そこそこ戦車に潰されみんな茶色。

 仲がいいんだねえ。

 みんな同じ、どろだらけのどろにんぎょうさん。


 さようなら、また明日って?

 なんのことかしら、この子ってばねえ。


 ゆんらりふわふわ綺麗に踊る。

 君の瞳はいつもゆれては枯れる。

 新しすぎて、肌に刺さる白いワンピース。

 君の命でピンクに染まる。


 からんからん、水をくださいです。

 ぼく、いま苦しいのでしょうか?

 

 戦車が丘を越えた頃。

 わたしのお庭であひるが飛んだ。

 ぐあぐあって泣いて、逝っちゃったんです。

 ぼくは穴掘りあひるを埋めた。


 だけどだけど、ダイナマイトで、

 ぼくもわたしもあひるも穴も消えた。


 1000万年後にぼくは、花になりました。

 見る人はいません、むしる人もいません。

 私もあひるも穴もない。

 ただただ咲いて、生きるだけ。


 命の水が、きえてゆく。

 ぱらんぱらんってぼくが散ってく季節。


 ずっと昔の話、本が好きな君が好きな季節。

 食べるの大好きなあひるは一度、食べられた。

 生まれ変わっても、花になっても、

 ぼくはこの季節すきじゃありませんです。

 

 押しつぶされ永遠に。

 君の本の間にはさまれるんだっけ?


 どうだっていいや、落ち葉たち。

 腕も足も頭も風で崩れ去る。

 ぼくは、ぼくは、いきましたね。

 枯れましたですね?


 ……はい。


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