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ここから  作者: きさら
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第37話 小さな光と大きな背中

6月に入って少しずつ夏の気配を感じるようになってきた。


お出掛けするにはちょうどいい季節!


……と言いたいところだけど。


そろそろ暑さも気になってくるよねぇ。(笑)


そんな6月最初のお出掛け。


今日は繋と一緒に以前訪れたことのあるレストランへ!


このお店は前に来たときから気になっていたメニューがあるのだ。


それが……。


大人のお子様ランチ!!


大人なのにお子様ランチ食べちゃって良いんですか?!


最高〜!


お子様ランチっていろんなおかずが少しずつ楽しめる夢のようなメニューだと思うのだ。


私はそもそもそこまで食べれるほうじゃない。


だから少しずつおかずを食べれるのは本当に嬉しい。


そんなわけで楽しみにしていた大人のお子様ランチを注文!


運ばれてきたお料理を見て思わずにんまり。


…きたきたぁ♡


美味しそう〜!!


さっそくいただきます!


…う〜ん。


間違いないですね。


期待していたとおりの美味しさに大満足!


こういうご飯って見た目も楽しいし、食べているだけで幸せな気分になるよね。


大人になってもお子様ランチは良いですね!(笑)


そして6月12日。


今日はちょっと遠出して温泉へ!


向かったのは家族風呂オンリーの施設。


私達は温泉が大好き!


……ただし。


大浴場はちょっと苦手なのだ。


私は太っているから人の目が気になるし、繋は潔癖症だし(笑)


だから周りを気にせずゆっくりできる家族風呂は最高!


自分たちのペースで温泉を楽しめるなんてありがたや〜♡


今回訪れた施設はかなり人気があるらしい。


到着してみるとやっぱり待ち時間があった。


待ち長いぜ。


でもせっかく来たんだし待ちましょう!


そしてようやく私たちの順番に。


……ふぅ〜。


ぬるめの温度が気持ちいい〜♡


嬉しいことに毎回入れ替えの掛け流しスタイル!


アルカリ性が強くて美肌の湯なんだって。


やっぱり温泉って最高だなぁ。


温かいお湯に浸かっていると体の力がふわ〜っと抜けていく。


時間を気にせず繋と一緒にのんびり。


……うん。


待った甲斐があった!


大満足!( ˙ω˙)و グッ!


そしてこの日はもう1つ楽しみがあるのだ。


それは……。


蛍!!


夜になると蛍が見られるという川沿いへ向かうことにした。


まだ少し明るさの残る時間に到着。


川のせせらぎを聞きながら繋と手を繋いで歩いていく。


あぁ〜。


こういう時間好き。


手を繋いで歩くだけ。


何か特別なことを話しているわけじゃなくても隣に繋がいるだけで幸せ。


ゆっくり歩いているうちに空が少しずつ暗くなっていく。


すると……。


……あっ!!


光った?


気のせいかと思ったけど川の近くで小さな光がちらり。


……蛍だ!!


最初はあっちに1つ、こっちに1つ。


暗がりの中にぽつりぽつりと光が浮かび始めた。


……わぁ〜。


綺麗……。


思わず写真や動画を撮ってしまう。


時間が経つにつれて光はどんどん増える。


さっきまでは数えるほどしか見えなかったのに気づけばあちこちで小さな光が瞬いている。


ふわりと浮かんでは消えてまた別の場所で光る。


まるで小さな星が飛んでいるみたい。


……すごい。


なんて幻想的なんだろう。


しばらく2人でその光景に見入ってしまった。


「来年も連れて来てね」


「任せろ」


来年の約束ができた事が嬉しい。


そして6月19日。


今日は夜の海へ!


向かったのは海岸。


何をしに来たのかというと……。


花火!!


やっぱり夏が近づいてくると花火がしたくなるよね!


……まぁ、まだ6月なんだけど。(笑)


さっそく手持ち花火に火をつけようとする。


つかない。


もう1回。


……つかない。


…風が邪魔〜(泣)


この日は風がかなり強かったのだ。


せっかく火がつきそうになっても風に邪魔されてなかなかうまくいかない。


……ちょっと待って!


花火する前に疲れちゃうよ!?(笑)


それでもなんとか火をつけて花火を楽しむ。


バチバチと音を立てて火花が飛ぶ。


色が変わったりして綺麗!!


……って。


風ぇ!


ちょっと強すぎない!?


火花が風に流されるから手持ち花火はなかなかスリリング。


……いや、これちょっと危ないかも!?(笑)


思い切って地面に突き立てて固定した状態で火をつけてみた。


思い描いていた優雅な花火とは少し違ったけどこれはこれで楽しかった!


次はもう少し風の穏やかな日にしようね。(笑)


数日後。


今日はいつものお出掛けとは少し違う。


なんと繋のお仕事について行くことになったのだ!


繋は外構の金物職人さん。


普段から仕事の話は聞いているけど実際に作業しているところを見る機会はなかなかない。


奥さんでもないのに着いて行って良いのかな?


でもちょっと楽しみ!


とはいえ私に専門的な作業ができるわけではない。


できることといえば、材料を梱包から出して渡したり、使い終わったものを片付けたり。


……うん。


本当にちょっとしたお手伝い。(笑)


少しでも役に立てたらいいなぁ。


そんなことを思いながら繋の作業を見守る。


今回作っているのはウッドデッキ!


最初は何もなかった場所に少しずつ材料が組み上がっていく。


繋は手際よく作業を進めていて見ているだけでも面白い。


……へぇ〜!


こうやって作るんだ!


普段は完成したウッドデッキを見ることはあっても、作っている途中を見ることなんてなかなかない。


材料を確認して、位置を合わせて、組み立てて。


少しずつ形になっていく様子に、思わず見入ってしまった。


……すごいなぁ。


さっきまで何もなかった場所にウッドデッキができていく。


当たり前のように作業しているけどこれってすごいことだよね。


そして作業を進めている時に繋に惚れ直す出来事が。


施主さんや元請けさんが繋の仕事ぶりを褒めてくれたのだ!


……えっ。


そうなんですか!?


なんだか私まで嬉しくなっちゃう!


私が褒められたわけじゃないんだけどね?(笑)


普段から頑張っている繋の仕事をこうして認めてもらえるのは嬉しい。


仕事をしている繋はなんだか頼もしく見える。


ちょっとかっこいいじゃない。


なんて思いながらせっせと材料を渡す私。


…私にできることはこれくらいなんですけど!(笑)


でも、こうして繋の仕事を近くで見られてよかった。


私の知らないところでいつもこんなふうに頑張っているんだね。


なんだか少し誇らしい気持ちになった。


改めて思う。


私の彼氏、かっこいい!


――第37話 小さな光と大きな背中 終

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