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ここから  作者: きさら
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第29話 大切な友達との出会い

少しだけ時間をさかのぼり…


繋の親友と出会った頃のお話。


その日、繋は中学時代からの友達と飲みに出掛けていた。


私はというとお家でお迎えの声がかかるまで待機。


食事してる間、繋とはずっと連絡を取り合っていた。


というのも、私がこまめに連絡してほしいとお願いしていたからだ。


何を食べたとか、美味しかったとか、ちょっと微妙だったとか。


そんな他愛もない報告が次々と届く。


……ふふ。


友達との時間を楽しみながらもちゃんと連絡してくれる繋。


私も一緒にいて楽しんでるみたい♡


そんなやり取りを続けていると繋から連絡が届いた。


『食べ終わったから迎えに来て』


……はーい!


「どこに迎えに行けばいい?」


そう尋ねると、思いがけない返事が返ってきた。


「藤崎がガールズバーの前で待っとこうぜって言ってる(笑)」


……はぁ!?(怒)


なんで!?


「莉衣奈が怒るからダメって言った(笑)」


……当たり前でしょ!!(笑)


まったくもう!


まだ会ったこともない繋の友達だけどなんか嫌いかも?


そんなことを思いながら私は繋を迎えに車を走らせた。


もちろん、二人が待っていたのはガールズバーではなく食事をしていたお店の前。


そこには繋と親友と思わしき男性が立っていた。


……あの人が藤崎さんかぁ。


初めて会う繋の友達。


なんだか妙に緊張する。


私は少しドキドキしながら声を掛けた。


「こんばんは、初めまして」


「こんばんはー!藤崎です!」


……おぉ!


すごく明るい人だ!


ちょっと嫌いかも、という意識は遠くに行く。


「次の飲み会楽しみにしてます!」


そう言ってくれた藤崎さん。


ご飯を食べながら私も交えた飲み会の日程を相談してくれていた。


私も楽しみになってきたかも。


こうして、繋の親友との初めての顔合わせは無事に終わった。


そして後日。


いよいよ三人で飲みに行く日がやってきた!


お店はお互いの家からちょうど中間くらいにある居酒屋。


繋と一緒に待ち合わせ時間の10分ほど前に到着した。


……よし!


余裕を持って到着!


なんて思っていたのに。


……あれ!?


藤崎さんもういる(汗)


慌てて声を掛けた。


「早かったですね」


「遅刻とかダメでしょ?(笑)」


……なるほど。


後から繋に聞いた話によると藤崎さんは遅刻が何より許せないらしい。


……私絶対この人との約束には遅刻しない!(笑)


そんなことを思いながら3人でお店へ入った。


最初は少し緊張していた私。


だけど藤崎さんはとても話しやすい人だった。


私のことも気に掛けてくれて自然と会話に加わることができた。


……よかったぁ。


優しい人だなぁ。


なんだかんだ繋が聞き役で私たち2人で盛り上がってた気もする。(笑)


話題は繋と藤崎さんの出会いへ。


「2人っていつから友達なんですか?」


「中学からだよ〜」


「なるほど!」


なんと二人は中学時代の同級生。


しかも同じ卓球部だったらしい!


……へぇ〜!


卓球部だったんだ!


卒業後はそれぞれ親の仕事を手伝い今もこうして付き合いが続いている。


それに2人ともゲームやアニメが好きで趣味もよく合うんだとか。


……なるほど。


だからこんなに仲がいいんだね!


そして私はずっと気になっていたことを聞いてみた。


「藤崎さんから見て、繋ってどんな人ですか?」


「凄くいいやつよ。」


「へぇ〜、例えば?」


「面倒見がいいお兄ちゃんって感じで。何でも気兼ねなく話せるし」


そっかぁ。


私にとっては大好きな恋人だけど藤崎さんにとっては頼れる親友みたいな存在なんだ。


私の知らない繋の姿を知れた気がして、ちょっと嬉しい。


その後も飲み会は大盛り上がり!


ゲームやアニメの話をしたり昔の思い出を聞いたり。


そしていつの間にやらちょっと人前では話せないような話題にまで発展していた。


……ちょっと待って!


今日初めて一緒に飲んでるんですけど!?(笑)


なんて思いながらも気付けば私まで一緒になって笑っていた。


……あはは!!


あぁ、楽しい!!


最初の緊張なんていつの間にかどこかへ飛んでいってしまった。


楽しい時間というのは本当にあっという間。


そろそろお開きという頃次に遊ぶ約束をすることになった。


4月には私たちを引き合わせてくれた友達も交えて、4人でデイキャンプに行く予定だ。


……わぁ!


楽しみがまた1つ増えちゃった♡


こうして、3人での初めての飲み会は終わった。


帰り道。


今日のことを思い返す。


繋の大切な親友とこんなふうに仲良くなれるなんて。


最初は苦手意識も相まってあんなに緊張していたのに最後にはすっかり楽しくなっていた。


……ふふ。


藤崎さんいい人だったなぁ。


繋の親友だから、というだけじゃなくて。


私自身もこれから仲良くしていきたいと思える人だった。


大切な人の大切な親友。


そんな人との新しい出会いが私の世界をまた少し広げてくれた気がする。


……さて!


次は4人でデイキャンプ!


今から楽しみだなぁ♡


――第29話 大切な友達との出会い 終

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