表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
狂った針は戻らない  作者: 暦海


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

90/242

なんで謝るの?

「――それじゃまたね、さいちゃん!」

「無理せずゆっくり治せよ」

「うん、今日はほんとにありがと皆」



 それから、一時間ほど経て。

 口々に暖かな言葉をくれる皆を、感謝を込め笑顔で見送る。……ほんと、みんな優しいなぁ。こんな私のために、わざわざこんなにも――




 ――トントントン。


「…………ん」


 ふと、微かに鼓膜を揺らす音。ゆっくりと身体を起こすと、オレンジ色の光が差し込んで……そっか、寝てたんだ、私。


 まあ、それはともあれ……今、音したよね? でも、誰だろう? そんな疑問を浮かべつつ、ゆっくりと歩いていき扉を開く。……よもや、あの両親おやがわざわざ来るとは思わな――



「……あっ、ごめんね久谷くたにさん。無理させちゃって」

「…………あ」



 すると、そこにいたのは申し訳なさそうに話す美形の男性。そんな彼の姿に、どうしてかホッと安らぐ自分がいて……ふふっ、なんで謝るの?









 


 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ