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狂った針は戻らない  作者: 暦海


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心当たり

 ……ただ、そういうことなら――


「……あの、看護師さん。その、私、学校に……」

「……まさか、戻るつもり? もちろん、学校が好きなのは良いことだけど流石に駄目。今日はゆっくり休みなさい」

「…………はい」


 たどたどしく口を開くも、穏やかながら少し厳しい口調で答える看護師さん。……まあ、そりゃそうだよね。病室ここに連れて来られた際、急に倒れたという報告も受けてるだろうし。それに……ちらとポケット内のスマホを見ると、時刻は14時42分――流石に、今戻ってどうするんだという話だし。



 その後、暫しして診断を受けることに。医師の話によると、今日の卒倒は過度のストレスが原因だろうということで。……過度のストレス、か。まあ、心当たりがないでもないけど。


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