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狂った針は戻らない  作者: 暦海


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相反する情報

 ともあれ、かの男性から話を伺い、果たしてかの高校生――彼を救った高校生が私といいうことが判明。私に対し、満面の笑顔で頻りに感謝を意を口にしてくれていたとのこと。

 ただ、それにしても……応急処置の最後の方に一応は目を覚ましてくれたけど、恐らくは相当に朦朧としていたはず……なのに、どうやら私の顔を認識してくれていたようで。


 ともあれ、今件を学校に伝えても良いか男性に尋ねたところ快諾――むしろ、学校を挙げて大々的に私を褒め称えてあげてほしいとのことで。


 そういうわけで、有り難い彼の申し出をすぐさま校長先生へ報告した由良ゆら先生。そして、我が校の生徒の功績とあらば学校としては歓迎しないはずもなく、翌朝に急遽朝礼を開き全校生徒に伝えたとのこと。かくして、思いも寄らず私の行動は全校生徒の知るところとなった。


 そして、それが教室での視線――何処か困惑を孕んだような、クラスメイトの視線に繋がるわけで。一人の尊い命を奪った私と、一人の尊い命を救った私――そんな相反あいはんする二つの情報により私に対する印象が定まらず戸惑っている、といったところだろう。


 

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