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最も伝えたい言葉
「…………友希哉」
お父さまのお話に、ポツリと呟きを零す僕。……もちろん、友希哉の気持ちを疑っていたわけじゃない。それでも……それほどまでに、彼は僕のことを――
「……だから、僕らはずっと言いたかった。もちろん、友希哉がいなくなってしまったことは辛く寂しい。それでも……あの子を再び笑顔にしてくれた君に、ずっと言いたかった。……本当にありがとう、恭一くん」
「……お父さま」
そう、真っ直ぐ僕の目を見つめ告げるお父さま。そっと視線を移すと、同じくお母さまも僕を見つめてくれていて。未だ、視界は霞んだまま……それでも、きっと拭うところじゃない。お二人を真っ直ぐに見つめ、震える声でどうにか口にする。今、僕が最も伝えるべき……いや、最も伝えたい言葉を。
「……お父さま、お母さま……こちらこそ、本当に……本当に、ありがとうございます」




