表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/17

飾り付け

「ふんふんふーん」


「ふんふふふふーん」


「…なあ、そなたらはそんなにご機嫌になにをしている?」


「あ、お館様ー」


「お館様ー」


藤原兄妹はお館様ににっこり笑う。


手に持った花はそのままに。


「橘殿が気持ちよさそうにお昼寝してるから、飾り付けしてたのー」


「御髪にたくさん花を乗せてたのー」


「…どれ、面白いから絵にでも残してみるか」


お館様がどこからかいそいそと筆と硯、紙を用意して橘を描き始める。


それに合わせて花の飾りは適当に完成させて、お館様を挟むように隣に座る藤原兄妹。


「お館様上手ー」


「お館様素敵ー」


「これでも芸術の心得はある」


さらさらと筆を動かすお館様。


完成した絵は素晴らしくメルヘンチックな橘をそのまま表現していた。


「お館様ー、これ念写していいー?」


「よい、許す」


「わーい」


「わーい」


こうしてメルヘンチックな橘殿の絵は複製されまくり、藤原兄妹によって屋敷内のあちこちにばら撒かれた。


橘は、お館様も共謀していたためなにも言えずに地団駄を踏んだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ