発明品
よかったら見てください
「ネクタイ曲がってない、髪もキチンとした、髭も剃ったし,,,よしっ!」
「今日で俺も社会人か、、、気合い入れていきますか!」
そういって、俺はボロアパートを出た。
俺の名前は杉田了、年は22歳、今日社会人になる。
今は不安な気持ちと期待がいりまじっている。いつもと同じ街並みのハズなのに、今日はなんだか初めて見たみたいに何だか、よそよそしい。
「挨拶は爽やかにっと、、笑いを適度に降り混ぜて明るさを強調っとな」
昨日買った「初対面をものにしろ!」という本に書いてあった言葉だ。
会社に行く途中何度もくちずさんだ。
そうしているうちに会社に着いた。
「ついに、、来たな」
俺の入社した会社は一流コンピュータ会社だ。
部署は開発課。
会社に入り、俺はエレベータに乗った。
エレベーターの扉が閉まろうと巨大な何かがエレベーターに駆け込んできた。
「何この人デカっ!!」
「しかも、妙に近くね!前見えないし」
と、思っているうちに開発課のある15階に着いた。
エレベーターの扉が開いた瞬間、目の前の巨体が素早く出ていき、開発課に入って行く。
俺は、「開発課だけに変人が居るんだな」と思う程度だった。
だけど、まさか、あの巨体が、、、あんなの何かだった何て言うことは考えもしてなかった、、、
巨体な変人が同じ課に居ると思い、俺は少し不安になった。
「まさか、他の人もあんなの打ったら、、、あぁ、緊張すんなぁ」
ビビりながらも開発課の扉を開ける。
「頼む!あんなのばっかじゃないでくれ!!」
俺は願った。
部屋に入るといろいろな機材があった。
さすが、一流コンピュータ会社の開発だ!
しかし、その時、俺はそんな事よりも、まず、人を見た。
そこには普通の人ばかりで俺は喜んだ。
「おはようございます!新入社員の杉田了です。これからよろしくお願いします!」
と、あいさつをすると課長の鈴木さんが
「よろしくな!この課は開発でいつも忙しいから、あいさつはこれくらいで、、、、仕事を覚えてもらおうと思う。君の指導員は山田君だ!あとは、山田君に任せるよ」
と、いうとまた仕事を鈴木課長は始める。
俺はまず「山田さん」を探した。
「山田さーん、どこに居ますかー?」
すると、さっきの巨体がいきなりあらわれた。
ゲッ!コイツかよ(泣)
「よろしくお願いします、山田さん」と
俺はいい、「山田さん」を見た。
次の瞬間、俺は驚きで固まった、、、
「く、、、、、、くっ熊!?」
「なんじゃこりゃ!?」
大きさは携帯くらい。
色は大胆な赤を基調とした赤と青のマーブル模様。
形は、、、鮭。
(気持悪っ(;´д`))
「あの〜山田さん、これってなんなんですか?」
山田「何だ分からないのか?┐('〜`;)┌情けないな」
(顔文字うざっ)
山田「みりゃわかるだろ。小型パソコンだよ( ̄ー ̄)」
「えっ!?マジですか、こんな小さいのに驚きです!」(鮭にするアンタのセンスにもな。しかもマーブル模様の鮭なんか見たことねぇよ)
「ちょっと、よく見てみていいですか?」
山田「いいけど、壊すなよ(・・;)))」
開いて見ると、画面は案外大きい。待受がかわいい熊になってるけど、
彼女?かな。
キーボードは、いくら仕様だ。色が赤だから目が疲れそうだ
山田「キーボードは強く押すと潰れるから気を付けろよ(>.<)y-~」
(なっなんだと、、そこまでリアルにいくらの質感まで再現するとは、、、
熊と言えど、さすがは開発課だな。
こいつは、やってくれるぜ
マウスは鮭の頭だ。
コードの部分は骨。
これも巧く再現されている。
(ちくしょー!!なんてレベルだ)