表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
探索物語  作者: 宇多川
2/3

0話 10年前の私

よろしくお願いします

彼は、生まれたときから何かを探し回っていた。自分が本当に居場所を見つけられないままに、彼は家族や友人と同じように暮らしてはいたけれど、いつも何かが違うような気がした。彼は何かを探し続けていたが、いつも心の中にある穴が埋められることはなかった。


彼はやがて、彼と同じように何かを探し続けている人々がいることに気づいた。彼はそれらの人々と会い、彼らと話をするたびに、自分が本当に居場所を見つけることができたら、どんなに幸せかと思った。


ある日、彼は自分が求めるものについて、より明確になった。彼は、細やかな幸せを求めていたのだ。しかし、どこに行っても、彼は細やかな幸せを見つけることができなかった。


そして、【大災禍】が起きた日、彼は何もかも失った。友人も、母も。そして、失って初めて気付いた。


彼は母や友人と過ごしていた日常が細やかな幸せであり、探していた居場所だったことだと。自分の心の穴を埋めていたものだと。しかし、彼の心にはぽっかりと穴が空いてしまった。



 そして、彼の元に母の父親であり祖父を名乗る人が現れ言いました。


「菫、強くなれ。強くなって、友人と母の分まで幸せになりなさい」


 どこか切ない表情をする祖父をみた彼は、涙が溢れ、涙が枯れるまで泣いた。それから、彼は祖父と共に前へと進み始めたのだった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] これからも投稿頑張ってください!応援しています!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ