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雑記帳四枚目 私は、許さない
山村恵美、ここに記す。
私は、許さない。
私は、私を許さない。
全て、私のせいだった。
私のせいで、そうなった。
私が、愛華は正一郎が好きなんだよと
そう、教えたから。
私が彼の事を何とも思っていないと
そう、思ったのだ。
愛華は、私に裏切られていたと思っていた。
絶対に言わないで、と言ったのに
私が彼女が正一郎のことを好きなのだと
ばらしてしまったから。
だから彼女は泣いていたのだ。
酷いことをしたのは正一郎じゃない、私だった。
裏切ったのは愛華じゃない、私だった。
全ては私が元凶だった。
私のせいで、二人は不幸になったのだ。
だから、私を
私は、決して許さない。