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Tanaka-KOZO 詩集

四季を詠う

作者: Tanaka-KOZO

  歳を取ったからなのかな…?

昨今は俳句に凝っている。(笑)


僕はこのところ、山や川など自然に触れ合う機会が多くなった。

そして、そんな時にはせっかくだからと、一句詠んでみるのだ。


今回はこれまでに詠んだ、春夏秋冬の句をまとめてみました。





「春の句」




「雑司が谷 夜桜眺め もつ焼き食う」



春に雑司が谷の法明寺へ夜桜を見に行った時に詠んだ句です。

帰りがてら近くの鬼子母神神社の前に、もつ焼きの美味い店があり、帰りはそこで一杯飲んだのでした。






「羽村堰 水面に浮かぶ 花のひら」



羽村堰とは正式名称を羽村取水堰(しゅすいせき)と云い、ここから多摩川の水を貯めて、玉川上水路へと流す水源である。

ここは春には桜が咲き誇る、花見の名所としても知られている場所だ。







「夏の句」




「七つには 遠く聴こゆる 蝉時雨」



「七つ」とは午前4時を指す。

夏は空が明ける4時頃と共に、セミの鳴き声が聴こえ出す。

僕はその鳴き声を聴いて朝目が覚めるのだ。







「苔の生す 沢を降りて 涼思ふ」



夏に海沢渓谷へ行き、滝巡りをして来た。

沢歩きは夏でも涼しく気持ちが良い。








「秋の句」




「行く夏よ 稲穂脇咲く 彼岸花」



九月の初め、気温はまだまだ夏の様であった。


武蔵野うどんを食べた帰りに寄った里山民家。

田んぼの畦道の脇には、早咲きの曼珠沙華があった。







「庭もせの 鉢にも揺らぐ 月見かな」



僕の部屋の前には小さな庭があり、そこには睡蓮鉢を置いています。

十五夜の日、庭に出てみると、その睡蓮鉢の水面には鮮やかな満月が映っていました。


ちなみに「庭もせ」とは、「狭い小さな庭」を表します。








「冬の句」




「冬の日や 団子 海苔巻 稲荷鮨」



暮れも押し迫った頃、川越の蓮馨寺に行った。

そして境内で売られている、団子・海苔巻・稲荷鮨を、いつものように買って帰った。




「蕎麦啜り 炬燵 熱燗 年を越す」


「厳かに 暮を待ちわび 除夜の鐘」



大晦日はゆっくり過ごして、年が変わるのを待ちたい。

深大寺で買った蕎麦を家で茹でて、年越し蕎麦にした。


熱燗を呑みながら炬燵に入っていたら、いつのまにか除夜の鐘が鳴り出した。





「寒空に 賽銭握りし 初詣」


「年初め 札を貰ひに 厄払い」


「人集る 破魔矢 お守り 夜の杜」




新年になった。

ご利益があるのかどうか分からないのだが、特に悪いことも毎年起こらないので、いつもの神社まで厄払いをしに出かけた。


神社はすごい人の数だった。

やっと初詣が済むと、次は厄払いだ。


厄払いが終わると、いつも御札とお神酒をいただける。

そして破魔矢も買って帰った。




句:Tanaka-KOZO




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