お詫びとこの後に考えていたストーリーについて
【お詫び】
少しの間連載させて頂いたこの作品についてですが、話の続きを書く上で厄災(災害)の描写が必要となっていました。
当初は書こうと思っていたのですが、話の構成がどう考えても上手くいかないこと、モラル的に考え直した方が良いと考えたこと、その他様々な要因によって続編を止めよう、と決断いたしました。
この作品に期待していただいた方がいらっしゃってもいらっしゃらなくても、その期待に応じることが出来ず、誠に申し訳ありません。
せめてものお詫びとして、この話の顛末について、こういう予定だったというものを記してあります。
どうかそれでお許しください。
それでは、どうぞ。
この作品の主人公である望は、イージスという名のアンドロイド少女と共にこの世界線で起きた「パンドラ」と名付けられた災害群によって崩壊した世界各国を見て回ることになる。
数々の厄災によって何気なかった日常の脆さ、尊さを再認識していく望と、望と共に旅することで芽生えていた人格を完成させていくイージス。
イージスは旅の途中、望が自身の苦しみの全てが自分のせいであるという自責の念と、自身を取り囲む社会の全てのせいであるという自己庇護の念に苛まれていることを指摘。二人の間に亀裂が発生する。
やがて残り僅かであった生き残りと遭遇するも、望が攻撃されそうであったところを生き残りを射殺する形で庇ったイージス。世界を壊した最後の厄災が「人災」であることを告げ、自身も多くの命を絶ってきた事を話す。
自我が芽生えたと同時に弱者を守るべく略奪者を殺してきたイージスは、この手は幾多の罪で汚れていると泣き崩れる。望が「それでも僕を救ってくれた」と罪の存在を肯定、イージスはそこに望の他者への優しさを感じとる。
全ての厄災の跡地を見てきた望とイージス。これまでの旅の中での経験、会話全てを考慮した結果、イージスは望の世界の未来がこの世界という訳ではなく、幾つもの発展の可能性の内の一つではないかと可能性を提示。望に世界の未来を変えて欲しいと願う。
別れを否定する望に、「私のように、他の人間を救ってあげて欲しい」と告げ、元々存在定義があやふやだった望にアンドロイドとして搭載されていた「ココロ」の力と「半永久作動エネルギー」の力を合わせて元の世界へと送るイージス。
最後の力を使い、その役目を終えたイージスは膝から崩れ落ちる。薄れ行く意識の中、望が自分、或いは自分に似た存在に生涯出会うことの無いよう願う。
世界を認識する存在の無くなった世界はその輪郭を崩し、やがて消滅した。
一方、ビルから飛び降りたはずの望は目が覚めると病院にいた。何故全く怪我がなかったのか、意識が数ヶ月戻らなかったのか質問攻めされつつ、「イージスとの約束を守る」と生きることを決意、未来に向かって一歩踏み出した。
とべこんちぬえど
どうも、私です。
改めて、この度は誠に勝手な考えで続編を断念したこと、申し訳ありません。
色々考えた結果こうなってしまいました。
やっぱり私には文章作成の技術が無いんだなと痛感した所存に御座います。
これからも精進していきます。
最後に、この作品をお読み頂いた全ての皆様に感謝申し上げます。
それでは。