表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/110

61*エミリー視点

*ヒロイン視点です。


 ……おかしいわ。こうじゃなかった気がするんだけど。


 学園に下見に行っても入れなかった。

 ココで細マッチョな赤髪イケメン、ちょっと脳筋ニコラウスと出会えるはずじゃ??

 門兵さん厳しい顔してるし、もうすぐ学生なのーって入学証明書出しても「駄目だ」の一点張りだし。っもう、融通効かないったらっ。


 渋ってもじとーっと不審者を見るような目で見られるから渋々帰ったけど。あれー?


 しょうがないから、素直に入学式まで待ったわ。


 ゲームでは、構内で迷っている内に入学式に遅れちゃって、連絡通路から慌ててバーンと勢い余って入っちゃうはずなのに、ゲームスタートに浮かれすぎて早く着いちゃったから、更衣棟を見たりして時間潰したの。


 もうすぐ出番かなって連絡通路に戻ったら、すっごいいっぱい騎士さん立ってるし。


 いやいや、こんな中どうやって「バーン!」ってするのよ?!ってオタオタしてたら騎士さんに見つかっちゃって、正面口を僅かにそっと開けて、静かぁに騎士さんに手を取られながらのエスコートされて、静かに「どうぞ、レディ」って!わぁさすが騎士さん、紳士ぃ〜って、そうじゃないわっっ!


 そう言えば、孤高な王子様、ハリソン殿下は?!って壇上を見たらほぼほぼ終わりで、本当なら「バーン」で目が合って、「あっっっ☆」ってなるはずなんだけど、「こっち見て!」の団扇とか無いし。


 あ、今、降り際にこっち見たっぽくない?!ってドキドキしてたら、俺様王子様のマティアス殿下が壇上に上がって、胸が高鳴るような力強いお言葉を言っていたわっ!

 ああ、美声だわ〜!また講堂で聞くと違うわ〜〜なんて思ってたら、また視線こっち向いてない?!やっぱりヒロインだからなのね?!?!


 終わってこうしちゃいられない!と中庭を目指して人をかき分けて目指して、ゼェゼェと上がった息を押さえて見渡した。


 確かどっかの木の上に子猫が居るはず………?!



「猫ちゃーーん、ちょっとどこ〜?急いで出てきて〜〜??」



 全然見当たらなくて、もしかしてまだ登ってないとか?

 草や植栽かき分けて探してもいなくって、あれれ〜?ってしていたら結構時間経ったみたいで、通りかかった先生に捕まって、早く行きますよと渋い顔でせっつかれた。

 えっでも、私、子猫と木の上にスタンバって、マティアス殿下に助けてもらう予定なんだけどっっっ?!


 ちょっ、首根っこ掴まないでよっっ


 ブーブー言いながら教室入ったら、前の席しか空いてないから仕方なく一番前で先生しか見えないし、自己紹介とかしないの?!こんな席じゃ、後ろ向ける雰囲気じゃないし、とりあえず早く終われー〜!


 ***


 振り返ったら、やっぱりいた!

 お子様の時以来だわっっエリオット!

 そしてさっきぶりなマティアス殿下もー!


 あ、これは、あれだわ、再会シーン!

 私がちょっと転けて、受け止めてくれて、「あれ?きみ…」みたいなっっっ☆


 よぉっし、狙い定めてぇぇっっ今だ!


 ガタッ


 ぉぉっとぉ!え?右手首ガシィっ!

 からの肩を優しくグィィっっ!そしてホールド?でクルン??

 んで見えたのは、栗色の目と髪のモブキャラっっっっ?!



「ちょっ!あなたなっもごごごごご…………!」

「淑女は叫ぶものではありませんわっ」



 そぉね?ってちがーう!ああっ私のイベントが通り過ぎていくくぅっっ!


 え?マジでなんなの?!どーなってるの?!


長いので切ります(´-ε -`)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ