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枕の下に 希望の上に(4)

人間の上に雲がある

小さな石に蹴躓く

冷ややかな夜に

溜め込んだ汚水は

溢れ出したりする

風景に置いてきぼりにされて

自らの中に逃げ込む

太陽の為に

生まれたんじゃないと

言い訳しながら




この道に進んで

楽しかった事など無い

生きる為に

ただお金の為に

進んできた

欲しい物は

少しだけ買えたけれど

一番欲しかった物は

僕には買えなかった

閉塞感と呼ぶに相応しい

欲求と現実




馬鹿みたいに

愚直にやったとて

形になる物は

目に見える物

一瞬で入り込み

認識される

確かな物は

目に見える物

作り上げたのだと

言いながら

どこか上の空

心情を形にしようとも

気づかぬ人

人間の上に雲がある




冷たい部屋に流る

冷ややかな風に

溜め込んだ汚水は

形になって出る

時間に置いてきぼりにされて

自らの外がわからない

他人の為に

生まれたんじゃないと

言い訳しながら




あの道に進めば

楽しかったのではないか

今更 口に出して

ただ僻んで

過ぎていく

必要な物は

ここには無くて

必要な物が何だったかさえ

僕にはわからなくなった

虚無感と呼ぶに相応しい

現実と希望




馬鹿みたいに

愚直にやったとて

上手くなる物は

目の前にある物

一瞬で入り込み

認識される

自分自身と言える物は

目の前にある物

作り上げたのだと

言いながら

どこか上の空

希望を形にしようと

しなかった人

人間の上に雲がある




喜びと悲しみを

比べたとて

僕とあなたを

比べるくらい

意味の無い事だ

出来ると出来ないを

比べたとて

僕とあなたを

比べるくらい

意味の無い事だ

完璧な人間が居るとしたら

きっと

その人は

世界で一番普通の人だ




馬鹿みたいに

愚直にやったとて

取り返せない物は

過ぎ去った物

一瞬で入り込み

認識される

取り返せない物は

過ぎ去った物

作り上げたのだと

言いながら

どこか上の空

新品を貰いながら

わからぬ人

人間の上に雲がある

何度 試してみても

人間の上に雲がある

だけど

その上に星がある



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