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第一章 1.平凡な日常の終わり

俺、鈴木竜斗は今年で17歳。


アニメやゲームが大好きの、交際経験は……まぁ、お察しの通りに年齢=彼女いない歴ってやつだ。


そろそろ将来の夢ももたないといけないのに…なにもない。


でも、しいていうなら異世界に行きたい!


まぁ、行けるわけ無いけどな…。


なんだかんだで気づいたら高校2年の夏になっていた。


ちなみに、説明が遅れたが今日は遂に新作ゲームが発売されるからそれを買いにきたが…


『なんで売り切れなんだよぉおおおおおおおおおおおおおお !?』


ちくしょう…まさか売り切れとは…

やっぱり予約しとくべきだったか…。


そんなことを思いながら、家に帰ろうとUターンししばらく歩いていると


『なんだこれ?』


道路の横にある草むらに何か白い物体が見える…最初は、ゴミの類いかと思ったが それにしてはふさふさとして生き物のような毛が見える。


『………。』


結局、俺は沸き上がる好奇心を押さえられず。その草むらに近づいた。


『うさぎか…でも何で動かないんだ?』


疑問を放棄することもできず、俺はそのうさぎを連れ帰った。


その後に家でうさぎの体をよくみたところ、足を怪我していたらしい。


ビックリし、その日の内に急いで動物病院に連れて行った。


数日たったらかなり元気な姿がみることができたので俺はおもわず笑顔になった。


ーその日の夜だった。


『んー…』


『竜斗!』


『んんー…??』


『起きて竜斗!』


なんなんだろ…騒がしいなぁ…

こんなにも人が心地よく寝ているのに

それを邪魔すんなんて。


『起きろおー!えいっ!!』


ガツン! (フライパンで殴られる音)


『痛ったいんだけど!?』


その瞬間、俺はあまりの痛みに起き上がった。


起きた俺の目の前にいたのは、自分より年下っぽい外見をしており、金の瞳、白く長い髪が特徴的で首に手の甲ぐらいのサイズの時計をぶら下げている。

そして頭には、天使のわっかと背中に羽が…もしかして…


『俺、死んだの !?』


『死んでません!』


『えー…じゃあなんだよ…』


だってそうじゃないとこんな綺麗な

女の子が俺の部屋にいるだなんて…


いや、もしかして…


『お前、強盗か殺人犯だろ?』


『違います! 』


『でもね…いくら流石にコスプレ好きだからって、夜中にコスプレ姿で他人の家に入るのはダメだよ?』


『コスプレじゃないですし、何て私は説教をされてるんでしょう…』


うんうん、やっぱり犯罪はいけないことだからな。しっかり事情聴取とお説教をして、暖かい飲み物でも飲ませて帰って貰おう…そんなことを考えていると


『私はあなたに助けてもらったうさぎです…!』


『嘘だー…』


『嘘じゃ…ないです…』


あ、ヤバイ。少し泣きかけになってる。


話に上がったうさぎを探しすため部屋を見渡したが、


『うさぎがいない!?』


どうやら、彼女の話は本当のようだ。とりあえず…


『フライパンで人を起こすのは止めようか…』


『す、すみません。』


俺が、そう言うと彼女は申し訳なさそうに頭を高速でペコペコと下げ謝った。


まぁ、そこまで怒っては無いんだけど…別にいっか。


『で、何がしたいの?』


『私は天使なんですけど、仕事の都合で人間界にうさぎになって潜んで調査をしておりました。』


『うん、あえて何でうさぎにしたのかは聞かないでおくね。』


彼女はもしかしたらバカなんだろうか?


『そしたら子供に捕まり、天使の掟で生き物を傷つけることは許されないのでなすすべなく…』


『なすすべなく…?』


隙をみて逃げようとして怪我をした… 『集団でフルボッコにされました…!』 というところだろうか。


あ…彼女、本物のバカだ…


『そうして、私は足に大きな怪我をし、動けず困ってました。その時にあなたが現れ助けてくれて感謝してます。』


『いや…それほどでも…』


素直に喜べない、なんか照れるなぁ…俺は頭をかきながらそんなことを思っていたがそれも彼女の次の言葉ですぐに消えた。


『なので、恩返しとしてあなたの願いごとをなんでも一つだけ叶えます。』


えぇ!? こんなことあり得るのか…

でも、つまりー


『それって…異世界に行ける?』


『別に、大丈夫ですよ?』


…よっしゃあああああ!! きた!!

もはや叶わないと思ってた異世界に行くことが遂に叶うなんて…


『……行きたいです…』


『はい…?』


『…異世界に行きたいです!!』


『はぅ !? わ、分かりました。』


彼女は、急に大声を出した俺に驚いていたがすぐに準備を始めた。


『では、寝てくださいね。』


『へ?』


その彼女の言葉と同時に彼女の手に持っていたフライパンが俺の頭の上に降りおとされる…鈍い痛みを感じた後、俺の意識は少しずつ遠おのいていった。


第2話 『非日常の始まり』に続く

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