緊急事態発生!緊急事態発生!
『ピーピーピー人体に異常を確認。ピーピーピー…』
『緊急事態発生、緊急事態発生ピーピーピー…』
『緊急医療キットを生成します。』
「ん?なんか人が倒れてる。」
(!!!)俺は、目の前の光景に一瞬目をこすった。なんと、森の中で人が倒れているではないか。するとその横にあった、機械?が何か喋ってる。
「これ何?」
『ピーピーピー只今を持ってエリーさんが回復するまで使用権が、貴方に譲渡されました。』
「えっっ!」どういう意味?
「これどうすればいいの?」
『血圧低下中。ただいまの最高血圧35mmHg、最低血圧13mmHg』
『ピーピーピーピーピーピー…』
『エリーさんを回復させますか?』
「えっっ、あっ、はっ、はい。」
『承知いたしました。EVERYWatch緊急医療キットを使用しています。ピーピーピー』
『只今、エリーさんを回復中…只今、エリーさんを回復中…』
その後俺は、自宅へとそのエリーと言う女を家まで連れて行った。すると、エリーさんが、回復し起き上がった、あれから、3時間ほどだった。
『回復を確認しました。使用権がエリーさんに譲渡しました。』
「貴様は誰だ?」エリーさんが言った。
「俺は、永田 祐樹。貴方は?」
「私か?私の名は、エリーだ。おっとこいつが邪魔したな。」
「なんですか?それ?」
「これは、現代技術の最先端を駆使した、EVERYWatchだ。常に人体を監視し異常があれば、周囲に知らせる代物だ。」
「それで、回復したんですね!」
「飲み込みが早いな、お前が運良く、森にいたからだ、ありがとう。」
そんなことないが、まー俺が助けたんだしな。少し照れくさくなった。
「そういえばそのEVERYWatch?を詳しく説明して欲しいんですが…」
「このEVERYWatchは、3290年に作られ、いろいろなことができる。例えば、物質を生成したり、目の前の人物を解析したり、さっきのように、異常が見られれば、周囲に知らせる。3290年は、地球全体がビルなどになっているから、さっきのように森なんてことはありえないことだが。」
「ってことは、未来から来たってことですか?」
「そうだ」
「目的は何ですか?」
「目的か?目的は、過去に来て観察することだ」
まじか!まじの未来人じゃん。
「で今からどうするんですか?」
「特にすることはないが、ここに泊まらせてくれれば幸いだ」
えっ、共同生活?ここで?
「ここは狭すぎますよ。」
「大丈夫だ。」
『EVERYWatch起動。ご用件を承ります。』
「四次元空間を一つ設置」
『承りました。ご用件を確認中。確認しました。生成します。危険ですから半径1メートル圏内に立ち入らないようにしてください。』
「少し離れろ。」
3分くらいだっただろうか。
『生成が完了致しました。次のご用件を承ります。』
「いやもう大丈夫だ。」
『かしこまりました。』
「中見てみるか?」
「はっ、はい。」
うわーすごい中に入ったら浮く。重力がないみたいだ。
「わー、凄い!」
「これで泊まらせてくれるかな?」
「別に構いませんけど。」
「交渉成立だな。」