G:FSの恐怖
ログアウトすると、俺を待っていたのは、怒涛のFSの通知だった。もちろん、委員長からだ。委員長から「キノコブラザーズのカメカメ好きなんだよね~~」とか「DON私もやってるんだけど一緒に冒険しない?」とかだ。
よっぽど嬉しかったらしい。正直言ってこれは俺でもしないな!!現に緊張して見なかったわけだし!うん、ここまで酷くないはず。よし、地道に一つずつ返信していくとしようか!俺は緊張と、期待で胸を高鳴らせながら返信していく。
(委員長)『私、キノコブラザーズのカメカメ好きなんだよね~~』
(自分)『確かに中々ゆるい感じで良いですよね』
『僕はマーリンの方が好きですけど』
(委員長)『VRゲームDONしかやったことないの?』
(自分)『俺に合わなそうだな。と思ったので今までやったことなかったです』
返信している内に委員長からまた送られてきたぞ!?なんて速さだ....これでもタイピングスピードには自信があったのに。追いついてやる!!
(委員長)『裕福そうだけど、お家からなにか言われたりしないの?』
(自分)『何も言われないですよ幸い。というか何でそう思うんですか!?』
俺は両親の教育方針もあって、裕福な生活は送っていない。毎月のお小遣いは四千円だし、頼んでも勉強に関するものしか買ってもらえない。なんで俺が裕福そうだと思ったんだろうか。
もしかしたら、礼儀作法を厳しく躾けられたのが滲み出たのかもしれない。生まれて初めて言われたけどな!!
(委員長)『DON私もやってるんだけど一緒に冒険しない?』
(自分)『わかりました。どうすればいいんですか?』
(委員長)『私、キノコブラザーズのカメカメ好きなんだよね~~』
(自分)『確かに中々ゆるい感じで良いですよね』
『僕はマーリンの方が好きですけど』
(委員長)『マーリーンカッコイイよねぇ』
『特に、キノコを分析て自分の能力にするのが』
やべぇどんどん返信がくる....返信が迫って来るぞ...
(委員長)『VRゲームDONしかやったことないの?』
(自分)『俺に合わなそうだな。と思ったので今までやったことなかったです』
(委員長)『そうなんだ〜VRも面白いから!』
『あれはゲーマーの夢を実現した、といっても過言じゃないよ!』
あぁ・・・・・・・
(委員長)『DON私もやってるんだけど一緒に冒険しない?』
(自分)『わかりました。どうすればいいんですか?』
(委員長)『王都の冒険者ギルドで待ってるから、そこで話そう』
(自分)『わかりました』
ちょっと深呼吸をしよう。なんか思いつめ過ぎだな。しかも返信じゃなくて、普通に発言しちゃってるし。ふぅ、よし!これは言おう。正直怖いけど多分委員長なら了承してくれるはずだ。
(自分)『返信するのが難しくなってきたので速度を落として貰えると助かります』
(委員長)『わかった。ここら辺で切り上げて後はリアルで話すか!』
うん、正直に話すって大切だよね。・・・・・・リアルでこれ話せるかな...
もっと色々通知が来ていたのですが、切りがないので一部抜粋して載せています。