ハロウィンだし、妹にイタズラしようと思う@なすび
作者:なすび
ジャンル:コメディ
「妹。おっぱい揉ませてくれね?」
「お兄ちゃん、それで私が『いいよ』って言うと思った?」
「俺の妹ならOKしてくれると信じてるぜ」
「仕方ないな~。いいよ、私のおっぱいでよければ……」
「うっひょ~」
なんてことない十月三十日。
至って普通の水曜日。
高校三年生の俺は、夕飯の準備をしている妹の姿が可愛すぎてつい妹のおっぱいを揉もうとしてしまった。
だが、流石に何も言わずに揉むのは失礼というか、それは犯罪な気がするので、妹に許可を取ろうとしたわけだ。
ちゃんと妹から許可を取ったし、同意の上だからこれは犯罪にはならないはずだ。
俺はこっちを向いている妹のおっぱいに両手を伸ばし、一つの手に一つのおっぱいを掴んで揉む。
「どう? お兄ちゃん?」
「うん。すごく柔らかい」
俺は十八年人生を過ごしてきたのだが、未だおっぱいというのを揉んだ事がなかった。
今回が初体験だ。
くそ、こんなにあっさりOKしてくれるならもっと早くお願いすればよかったぜ。
中学三年生の妹は、周りの同年代より発育がいいみたいで、まだ十五歳にも関わらず、俺の両手におっぱいの柔らかさを伝えるには十分な大きさを持っていた。
おっぱいがどのように柔らかいのか? という描写をしてあげたいのだが、おっぱいの柔らかさというのは、俺が今まで経験した様々な感触の中に、類似する存在が一つもないのだ。
つまり今まで体験した事のない感触だった。
柔らかくて、ふにふにして、強く掴むと形を変え、離すとすぐに元の形に戻る、まるでマシュマロのようだ。
マシュマロより柔らかいけど。
その柔らかさは、ただ柔らかい、心地いい感触を味わっているだけなのに、俺の男としての本能が性的な感情を読み取って、感触による純粋な物理的な幸福感とは別に、精神的な性的な幸福感も同時にもたらしてくれる。
そしてそのおっぱいが俺の大好きな妹のおっぱいという所も、この幸福感を高める要素の一つになっているに違いない。
「あれ? 妹……お前……ブラつけてないの?」
「今日はお兄ちゃんが私のおっぱいを揉みそうな気がしたから、前もってはずしておいたんだよ」
俺の妹気ィ利かせすぎだろおい……。
「じゃあ今度は服の下から揉んでいいかな?」
「あ、私そろそろお風呂の準備しないとー」
そう言って、妹は俺の元を離れ洗面所へと小走りで去ってしまった。
うーん、後少しだったのに……妹の生おっぱい。
TwT
ここで小話
某Nの日記
観光名所の小さなお土産屋で、限りなくおっぱいに近い感触を再現したおっぱいの作り物が置いてあった。
本当におっぱいの感触に近いのか調べるため、僕の妹のおっぱいと比べてみたら、妹のおっぱいが凄く小さいため、判断がつかなかった。
ただ、おっぱいは小さくても柔らかいという新事実が判明した。
うれしい誤算ってやつだろう。
TwT
「弟。今日は何月何日だ?」
「今日は十月三十日ですよ、兄さん」
「じゃあ、明日は何日だ?」
「明日は十月三十一日ですよ、兄さん」
「十月三十一日といーえーばー?」
「ハロウィンですね」
妹が作ってくれた夕飯を、俺と弟と妹との三人で美味しくいただいて現在午後八時。
俺は高校一年生の弟の部屋に行き、ベッドに腰掛け、今日の日にちを聞く。
結果、俺の期待した通りの答えが返ってきた、そう、明日はハロウィンだ。
「ハロウィンって言ったら……何をするのか知ってるか弟は?」
「ええ。だいたいは。『トリック・オア・トリート』『お菓子をくれないとイタズラするぞ』と仮装した子供が大人を脅し、お菓子をもらうという行事ですよね」
「そうだ」
「それがどうかしましたか?」
「ハロウィンだし……妹にイタズラしようと思う」
「…………」
俺はそんな事を言うと、弟は「この兄はもう駄目だ」とでも言いたそうな目をしていた。
同じ空間にいるのも躊躇うような、異物を気持ち悪がるような目だった。
「そんな悲しい目をするのはやめろ」
「兄さん……考えなおしましょう。いくらお菓子をくれない場合イタズラする行事だとしても、それでも法律の網が突破できていません」
「おま、イタズラって言っても、お前が想像してるようなイタズラじゃねーよ」
「っ!?」
「ちょっと……思春期だから色々エロい事考えちゃうのはわかるけどさー、俺まで変態にするのやめろよ」
「いや、僕の知ってる兄さんは想像を絶する異常なまでのドシスコンで妹のためなら肝臓ぐらい売っちゃうような人ですよ」
「でもだからって大好きな妹に…………な事するわけないじゃないか」
「すいません。ちょっと肥大妄想してしまいました。謝ります」
「俺はただ妹の処女を同意の上でもらいたいだけだよ」
「僕の反省を返せこの鬼畜外道!!」
「利子付けて返せ!」と敬語キャラなのを忘れて俺に怒声を上げる弟。
なんだよ……いつもの事なんだから笑ってスルーしろよ。
「でもですね、いくら妹でも、兄さんのために処女はくれないと思いますよ」
正気に戻った弟は、今度は冷静になって、俺にそう言う。
「せめて花弁見せてもらうくらいが限界かな?」
「お願いですから家庭内事件は起こさないでくださいよ兄さん……」
「まぁまぁ……そんな『クラスで嫌いな奴と席替えで隣同士になっちゃったどうしよう?』みたいな顔すんなよ」
「地味に的確な比喩表現……!」
「それにな、聞けよ弟……なんと妹は、今日俺が『おっぱい揉ませて』と言ったら『いいよ』と言って揉ませてくれたんだぞ」
「マジで!?」
まるで信じられない物を見たかのような驚愕を顔に浮かべる弟。
「兄さんの妄想じゃなくて?」
「俺は正気だ」
「兄さんの夢じゃなくて?」
「あのおっぱいの感触は間違いなく本物だ」
「僕の兄さんはまた犯罪ラインを一歩進んでしまった……」
「犯罪とか言うなよ……同意の上だよ」
「なわけないでしょう……アホですか兄さん。何処に急に兄から『おっぱい揉ませて』と言われ『いいよ』と返す妹がいるんですか?」
「エロゲーとか」
「ここは現実です」
「でも現実なんだよー」と俺はなかなか信用しようとしない弟に必死に今日の出来事を説明する、が、弟は一向に信じようとしない。
それ所か俺に「ついに幻覚とか錯覚とかそんな次元まで狂ってしまったのか兄さんは」と物凄い失礼な事を言い出す。
「いやいや、いくらなんでも妹が兄さんにおっぱい揉ませるわけがないでしょうが」
「本当だよ」
俺が何度もそれが事実だという事をプッシュすると、弟は「うーん」と腕を組んで何かを考えている素振りを見せる。
そして、何かが閃いたようで、弟は右手を閉じ、左手を開き、「ポン」と手を叩いた。
まるで頭の上に豆電球が光ったかのような光景だった。
「じゃあ……本当かどうか確認するため、僕が妹に『おっぱい揉んでいい?』と聞いてみます」
「お前……それ自分が妹のおっぱい揉みたいだけだろ」
弟の顔は、俺レベルにニヤついていた。
やはり思春期という青年の持つ病気には、意思で打ち勝つ事は不可能らしい。
下心満載な弟だった。
流石は俺の弟と言うべきか?
TwT
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某Nの日記
妹と一緒に風呂に入り、妹の体を洗っていて気付いた事があるのだが、女の子の体は柔らかい。
決して太っている訳ではないのだが、体が凄く柔らかい、ぷにぷにする。
何もしなくてもある程度の筋肉がつき、体が硬い男子の体とは大違いだった。
そのまま体を洗っていくと、ボディーソープの泡で妹がプニプニからヌルヌルになってただ妹の体を洗っているだけなのに、物凄くエロい気分になった。
TwT
食事を終えて後片付けも全て完了させた妹は、リビングの三人掛けのソファにちょこんと可愛らしく座ってテレビを見ていた。
ジャニーズ系のイケメンのアイドルグループが画面に映って、曲名は知らないがどこかで聞いた事のあるような歌を歌っていた。
ソファに座っている妹の髪は、しっとり濡れていて、丁度今さっき入浴を済ませてきた所らしい。
いつも前髪に付けているヘアピンはもう付けてなく、水玉の可愛らしいパジャマを着ていた。
パジャマから露出している首筋がエロく、正面から見ると、チラリチラリと見え隠れする鎖骨がまたエロい。
というか、妹は何をしてもエロい。
スラリと伸びた細い肢体の割に、二つの乳房は身長の比率よりも大きく、まだ中学三年生だというのにパジャマの上からおっぱいがパジャマ押し上げ二つの山を作りだしている。
数時間前、俺があの妹のおっぱいを揉んだという事を思い出すと…………うん、普通に勃起する。
「勃起」をもっとこうオブラートに包む表現が出来なかったので、ストレートに表現してしまった。
「妹、ちょっといい?」
そんな妹に、弟が話しかける。
俺はその後ろのリビングと廊下を繋ぐ扉に顔だけ出して、二人の会話を見ていた。
ついでに、俺は廊下に寝転がり、耳を床に付けてその状態でリビングの中を見ている。
だからソファに座っている妹は俺の事を視界に入れることは出来ない。
ついでにもし視界に入れる事が出来ても、一瞬生首が落ちていると錯覚してしまうだろう。
「んー? 何、ちぃお兄ちゃん」
妹は、弟の事を「ちぃお兄ちゃん」と呼んでいる。
長男は「お兄ちゃん」、次男を「ちぃお兄ちゃん」と使い分けているのだ。
「妹……おっぱい揉んでいい?」
「…………キモッ」
妹は、まるで冷蔵庫の奥からカビの生えた野菜を見つけてしまったような顔を弟に向けた。
普通にドン引きだった。
まぁそんな妹の顔も可愛いけど……はぁはぁ。
TwT
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某Nの日記
二の腕はおっぱいと同じような感触らしいという都心伝説があるが、あれはデタラメだった。
実際に妹のおっぱいを揉んだ後に自分の二の腕を触ってみたが、どう触ってもおっぱいの方が柔らかかった。
でも、火のない所に煙は立たない、という訳ではないが、もしかすると、二の腕以外に、おっぱいと同じくらい柔らかい部位があるかもしれないと俺は思った。
俺はソファで昼寝している妹を偶然発見し、おっぱいと似た感触が味わえる箇所があるか色々触ってみた。
だが、おっぱいに似た感触がする箇所を探すより、普通に妹のおっぱいを触った方が効率がいい事に気づき、探すのをやめ、寝ている妹のおっぱいをずっと揉んでいた。
…………妹、寝たフリだったけど。
TwT
「弟……まぁ、元気出せよ」
「殺せ……もう殺してください兄さん」
場所は戻って弟の部屋。
弟は妹に「おっぱい揉んでいい?」と聞き、妹に「キモッ」と返され精神に大きな傷を負ってしまった。
ベッドにうつ伏せになって「殺してください」とうわ言のように呟いている。怖い。
「つか、やっぱり嘘だったじゃないですか」
「いや、嘘じゃねぇよ。俺が聞いたらOKもらえたもん」
「でも僕が聞いたらドン引きされましたよ。『頼むからしばらく話しかけないでね』みたいな目をした後、まるで僕なんか元から存在しなかったかのような勢いで再びテレビを見だしましたからね」
「まぁ……誰にでもおっぱい触らせてくれる訳ないよな」
いたらそれは痴女だ。
妹が痴女なのは嫌だ。
「つまり……妹は俺だから揉ませてくれただけか」
「だからいい加減妄想をやめてください」
「いや、だから妄想じゃないって」
「シスコンは病気ですよ?」
「病気じゃない。本気だ」
「もはや狂気ですね……」
「むしろ狂喜だな、妹のおっぱい揉めれば」
「…………」
「…………」
シラけた。上手いと思ったんだが……。
「まぁいい。それは置いといて。そんな訳で俺は明日。十月三十一日の、ハロウィンの日に妹にイタズラしようと思う」
「犯罪者になっても知りませんよ」
「僕はもう庇いませんよ」と枕に顔を押しつけてバタバタとしている。
まだ傷は治ってないらしい、耳まで真っ赤だ。
「そんな訳で、今日俺は風呂に入ってる間に考えた『ちきちき。第一回。ハロウィンに妹にイタズラしようの回!』の作戦内容を言おうと思う」
「僕はもうその馬鹿みたいな作戦に付き合う事前提になっているんですね……」
「弟だろ!」
「あんた弟を何だと思っているんだ!?」
「たまにはいたわれー!」と騒いでいる弟をボディブローで黙らせ、俺は入浴中に考えたスペシャルナイスな作戦を弟に説明する。
あと「入浴」って「乳欲」って書くと凄くエロいよな。
乳揉みたい欲。略して乳欲。まさしく今の俺だ。
「うごっ……ごふっ……」
腹を押さえて、苦悶の表情を浮かべている弟だが、ちゃんと作戦内容は聞こえるだろうか?
確認を取るのが面倒なので早速開始する。
「まず明日。ハロウィン当日。弟は妹に『トリック・オア・トリート。お菓子をくれないとイタズラするぞ』という」
「ハロウィンの前日に『おっぱい揉ませろ』と言った僕が言うんですか?」
「言うんだ」
「言うんだ……」
「そして弟は妹からお菓子を全部徴収する。飴玉一つ残さず」
俺は肉体的且つ精神的に傷ついている弟に、体の心配を一切せず説明を続ける。
「そして、今度は俺が妹に『トリック・オア・トリート。お菓子をくれないとイタズラするぞ』という。すると妹は『ごめんなさいお兄ちゃん。もうお菓子はないの』と返すだろう。すると俺はこう言える訳だ『じゃあ妹にイタズラするぞー』。こうなればもう合法的に俺は妹にイタズラし放題だ」
「いや、だからハロウィンでも法は適応されますって……」
「じゃあ……『ごめんなさいお兄ちゃん。もうお菓子はないの。だから……お菓子の代わりに私を食べて』と言ってもらえばもうそれは同意の上でOKになるな」
「うちの妹がそんな卑猥な言葉いうと思いますか? あとそんなセリフエロアニメと同人誌とAVぐらいしか言う人いませんよ」
「じゃあいいよ。無理やり処女奪うから」
「せめてイタズラって言葉でぼかしておけ!」
「あと無理やりって言ったな今!?」と弟がつっかかってくるので、再びボディブローで崩しておいた。
「まぁそんな訳だ。明日は頼むぜ。弟!」
「お、横暴だ……」
ベッドに蹲る弟は、最後にそう言葉を振り絞って沈没した。
TwT
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某Nの日記
湯上りの妹はまた一段とエロい。
そんな湯上り妹は全裸で僕の部屋に入ってきた。
「ちょっと、服ぐらい着なさい」と僕は母親のように妹を叱ったのだが「だってパジャマ持ってくるの忘れちゃったんだもん」と言ってきた。
じゃあなんで僕の部屋に? と思ったが、そんな事考えてもどうしようもないので、服を貸してあげる事にした。
僕がいつもジョギングの時に使っている薄いジャージだ。
もちろんサイズは合わないので袖もブカブカ。そして上だけで太ももまで隠れるので下を履く必要もなくなる。
そんな裸Yシャツならぬ、裸肌ジャージの妹を見て、僕は発情して妹の首筋に顔を押し付けて匂いを嗅いだ。
シャンプーの匂いがする。僕の家は男性陣と女性陣で使っている石鹸が違うので、湯上り妹の体凄くいい匂いがする。
そのまま匂いを嗅いでると、気付くと僕は妹の首筋を甘噛みして、というか、舐めていた。
僕は、「あー、これ親にばれたら死ぬな」と思っていたのだが、案の定、丁度両手に妹のパジャマと下着を持った母親が僕の部屋に入ってきて――――
TwT
次の日。
十月三十一日。
ハロウィン当日。
よく晴れた木曜日だった。
学校から帰った僕は、手も洗わずそのまま最短距離で弟の部屋に飛び込んだ。
弟は部屋の中にいて、僕の顔を見ると「ねぇ……本当にするんですか?」みたいな目で、子犬のようにフルフルと怯えていた。
大丈夫、弟がたとえインフルエンザでもやってもらうぜ! 弟に人権はねぇ!
「そんな訳で、作戦通り頼むぜ!」
「僕の人生最大の不幸は……こんな兄を持ってしまった事なんでしょうねきっと……」
そうぶつぶつ言いながら、弟は重たい足取りでキッチンにいる妹へ向かって歩いていった。
基本的な家事は全て妹がしてくれる我が家のルール。
妹の女子力が異常なまでに高い事に俺は感謝している。
だって家の手伝いしなくていーし。
「あの……妹」
昨日と同じように、妹に話しかける弟。
俺も昨日と同じように、廊下に寝そべり、耳を床につけて、首から上だけを部屋の中に入れて中の光景を見渡す。
「何? ちぃ兄ちゃん」
妹は、昨日弟がとんでもない事を言ったのにもかかわらず、もうそんな事忘れた。とでも言わんばかりの、いつも通りの可愛らしい笑顔で弟に返事する。
どんだけ聖人君子なんだよ俺の妹……。
「『トリック・オア・トリート。お菓子をくれないとイタズラするぞ』」
弟は、片言だが、それでもちゃんと言うべき言葉を言った。
「そうだね。今日はハロウィンだよね!」
妹は、むしろ弟がその言葉を言う事を期待していたかのような表情で、キッチンの冷蔵庫を開け、中から紙袋を一つ取り出す。
「カボチャのケーキを作ったの」
すさまじい妹の女子力だった。
ハロウィンだからって家族に手作りケーキを作るとは……。
TwT
ここで小話
某Nの日記
と行きたい所なのだが、Nはしばらく妹とコンタクトが取れない状況になってしまい、日記の続きはない。
TwT
「妹。トリック・オア・トリート!」
弟が妹からお菓子をもらった後、俺も妹にお菓子を貰おうと妹にトリック・オア・トリートと、魔法の呪文を唱える。
「わかったよ!」
妹は、弟の時と同じように、待ってましたと言わんばかりの嬉々とした表情で冷蔵庫から紙袋を取り出す。
「かぼちゃのケーキを作ったの。食べてね」
妹のケーキは凄く美味しかった。
終
と、行きたいのだが、まだ肝心な、妹にイタズラするのを達成していない。
危ない危ない。お菓子で満足しちゃう所だったぜ。
きっと弟なら「お菓子で満足してくださいお願いだから」と言うに違いない。
俺は妹から貰ったケーキを食べた後、再びキッチンに行って妹に会いに行く。
「妹」
「ん? 今度は何?」
「トリック・オア・トリート」
「えー? さっきあげたじゃん。もうないよ」
「じゃあ……イタズラしちゃうぞっ!」
そう言って俺は妹を押し倒す。
キッチンの廊下に、妹が倒れこみ、その上に俺が乗っている。
やばい……心臓がドキドキする。顔が真っ赤に熱くなるのが分かる。
妹も、この状況をだいたい把握できているようで、顔を赤くしている。
そのほんのり赤く染まった頬と、キラキラと光るつぶらな瞳を見ていると、俺の性欲はもう自分の力じゃ制御できない程に……水が沸騰して水蒸気になったかのように膨れ上がった。
「い、妹……」
「お、お兄ちゃん……」
俺は妹の目を見つめる。
妹も俺の目を見つめる。
「いい?」
「…………」
妹に、許可を取ろうとしたのだが、妹は、俺のその質問に答えてくれない。
首を縦に振ることもしなかった。しかし、横に振る事もしなかったし、嫌そうな顔をする事もなかった。
ただ、じっと赤い顔で俺の目を見つめているだけだ。
だんだん、その無言が「いいよ」と俺にGOサインを出しているような気がしてきた……気がしてきた。
そう思ってしまえば俺がこれから取るべき行動はもう決まっていた。
性欲を解放しながらも、それでも理性は持ちつつ、獣ではなく、あくまで優しい兄として、妹のおっぱいに手を伸ばそうと――――
「二人とも……何してるの?」
「あ。お母さん」
興奮して、周りの音に気付かなかったのせいか……いつの間にか家に母親が帰ってきた事に、気付く事が出来ない俺であった。
「ハロウィンだし、早く帰ってきたんだけど…………」
母親は、初めは戸惑っていたが、だんだん頭が冷静になっていき、この状況がどんなものなのかを思考しはじめた。
親がいない家。
妹を押し倒す兄。
見つめあっていた二人。
ほんのりと赤い頬。
そして、
妹のおっぱいを触ろうとしていた俺。
一つだけでも十分危ないのに、それが全てまとめて同時に起こっているこの状況。
人生
オ
☆
ワ
☆
タ
世の中。そううまく物事は進まないという事だ。
「某Nの日記は気になっても追及しないように。僕を社会的に殺したくなければ」