悩む乙女
いつからだろう。僕が女の子扱いされるようになったのは...
僕には、兄と姉がいる。
兄はいたって普通だが、姉は危険だった。兄と姉の喧嘩は、兄が勝っていることを見たところがない。そのせいか、僕は昔から人に反抗しなかった。姉にジュース買って来いだの、酒買って来いだの言われても反抗せずに買いに行かされていた。
最近も電話一本で昼休みを無駄にしてしまった。
小・中と学校でも他人の後ろをいつも歩いていた。休み時間も一人読書をしていた。
そんなことを考えてると、学校でに行く時間になっていた。
いつもどうり一人で登校。
校門の前では風紀委員会が持ち物検査をやっていた。普通男女ともに鞄の中、ポケットの中をチェックするだけである。
念の為iPhoneの電源を切っておく。すると、風紀委員会に囲まれている人物を発見する。その人物は神無月新月、小・中と同じであった。新月とは家族ぐるみの関係で仲良くなった。新月は何かやらかしたのだろうか?心配になり、近くに駆け寄り事情を聴く。話を訳すと、持ち物検査を避けようと、塀を乗り越えようとしていたらしい。ウチの学校の塀はあまり高くない。頑張れば越えられる。新月は遅刻だと思い、時間短縮の為塀を乗り越えようとしたそうだ。しかし、遅刻ギリギリではなく、30分前に来ていた。新月は正座させられ、荷物はいたって普通の物しか入っていなかった。風紀委員会の人は他の人の持ち物検査に移ろうとしていた。新月が教室へ向かう為立ち上がった瞬間、床になにかが落ちた。落ちた物は確かPSPという物だ。しかも電源が入っていた。画面には.......「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」と新月が悲鳴をあげる。それもそうだ。新月がやっていたのは、恋愛シュミレータゲーム。ラブなんとかというアプリだ。直後新月は風紀委員の人に制服をはがされ、不要物を取り上げられ、非リア充と知られてしまった。新月はパンツ一つで正座させられ、一日教師から、説教を食らっていた。
新月をみてると、自分の悩みがちっぽけに見えてきた。