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昨日は眠すぎて目が開きませんでした。そして今回は短いです。月末月初が恨めしい…

次の日。

いつも通り起きていつも通り電車に乗って学校に向かい、いつも通り弓道部に朝練がなくてほんと良かったって思いながら他の朝練している部活を眺めながらいつも通り教室に入っていつも通り先に来ているクラスメイトに挨拶をして、いつも通り自分の席に座り、いつも通り美晴におはようって言ったところでいつも『通りじゃない』出来事が起きた。


「おはよう、咲倉さん。」

「……おはよう、森木さん。」


びっっっくりしたぁー!森木さんと話したことがないわけじゃないけど、どれも事務的なものだったし、こうして面と向かって話しかけられたこともなかったから。なんだなんだ。まさか昨日覗いてた(たまたま!)ことか!あれは見たくて見たんじゃないぞ!


「咲倉さんってさ、弓道部なんだよね?あたし、興味があって見学とかしてみたいんだ。出来そうだったらそのまま入部したいから、先輩とか紹介してもらえたら嬉しいんだけど……ダメ?」


美少女に手を合わせて首を傾けられながらダメ?って聞かれて断るやつなんかいないんだろーなぁ。


「ダメ。」

「えっ?」


おっと、本音が。じゃなくて、


「あっ、ゴメン。ダメっていうか、無理だと思う。見学なら別にいいと思うけど、入部は難しいかな。知ってるかもだけど、2年生経験者がいないし、顧問も名前だけで教えてくれる訳じゃないし。今の人数で手いっぱいだと思うんだ。先輩に聞いてみないとわからないけど……」


ここまで言ったら辞退するだろう。本当に弓道をやりたそうにも見えないし。大体、部活は入りません宣言してなかったっけ?イロイロ忙しいからって。


「……そっかぁ。でも見学はいいんだよね?もし本当に入部出来なかったらマネージャーでもやるから、紹介してもらっていい?」


結構強かですね。しかももしや嵌められた?人間の心理的に、最初に断ると次のお願いは断りづらくなるからね。こっちが本当の目的かも。とりあえずは、


「わかった。先輩には連絡しておくね。」

「ありがとう咲倉さん。」



いい笑顔を向けてもらったところで、男子からブーイングが。弓道部のマネージャーをやるくらいなら是非とも我が部へ!と熱烈なお誘いを受けている。それを笑顔でかわし、わたしに向き直りながら、


「じゃぁ今日さっそく行ってもいい?」

「今日は部活休みの日だから明日ね。予定大丈夫?」

「そうなんだ。明日でももちろん大丈夫だよ!よろしくね、咲倉さん!」


とこれまた完璧な笑顔で自分の席へ戻っていった。

この一連のやり取りを黙って見ていた美晴は、


「面倒くさそうだね。楽しみにしてるよ!」


と人の気も知らないで(いや、知ってるくせに)楽しそうに笑っていた。


弓道部は毎週水曜日はお休みなのだ。それは部長である静流先輩が決めたこと。部活を言い訳に勉強を疎かにしないように、勉学デーを設けたのだ。基本この日は勉強に励むのが目的だが、部員が集まって勉強をしているわけではないので、遊びに行くのもOKだ。でも遊び呆けて成績が下がっても、部活のせいにすんなよっていうことらしい。とりあえずうちの先輩方は皆さま成績優秀でいらっしゃるので、そんなことは起こってないみたいだけど、まぁ高校生だし、休みの日ぐらいあってもいいじゃん。という措置なのだとか。わたしもたまには遊びに行ってるし。


あぁ~憂鬱だなぁ。わたしの独断であんなこと言っちゃったけど、静流先輩や梨子先輩が森木さんを気に入ったら入部させるだろう。悪い子じゃなさそうなんだけど、ことごとく苦手なんだよねぇ。部活が楽しくなくなるかもなぁ。でもまずは連絡しとかなきゃ。はぁ~

次こそは新キャラ出します。

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