かき氷②
一応夏休みということで、サブタイトルを夏仕様にしてます。
夏合宿当日。
もう、昨日は楽しみで楽しみで、よく眠れなかったです!
遠足前の小学生よろしく、3回ぐらい持ち物のチェックはしたし、寝る時間もいつもより2時間早かったぐらいだ。眠りも浅くて、目覚ましよりも30分早く起きてしまった。
わたしの本気度伝わりましたかね?
そして!
みんな集まったので、いざ出発進行ー!
ではなく、注意事項をまずは杏望先生から伝えられた。
んもぅ!そんなのは向こうに着いてからでいいじゃないですかー。ヤボなんだからぁ。
って思ったら感知されてしまった。
「特に咲倉さん。あなたが一番はしゃいで危なっかしいんですから、よーく注意してくださいよ。」
…はい。
みんなもそれには同意らしく、一様に苦笑していた。
主な注意点は3つ。
①勝手に一人で行動しないこと。
別荘内ならまだしもその地域は避暑地で有名なためどんな輩が潜んでいるかわからないため。しかも森に近い土地柄だから、連れ込まれたら大変だ。
②羽目を外しすぎないこと。
あまりにも羽目を外してしまい、教師の目を掻い潜って飲酒をした生徒が昔居たらしい。教師のそばでというスリリングな状況を楽しんでたらしいが、見つかってしまいあえなく停学に。アホだ。
なので、はしゃぐのは程ほどに。
うちは大丈夫だろうけど、念のため。
③学校行事であることを忘れないこと。
これは"合宿"であって遊びではないので、部活は真面目にやること。もちろん上手くなるのが大前提。部活をほっぽって遊びに繰り出すなんて言語道断。
でも、とっても真面目なわたしたちは宿題も持ってきている。別に、先生たちについでに教えてもらおうなんて下心アリマセンヨ?
以上3つ。
守らなければこわーーいお仕置きが待ってるとな。絶対イヤだ。
良い子なわたしたちは全員一致で『はーい!』と返事をして、今度こそ出発なのです!
車は2台借りた。
1台に11人+3日分の荷物はさすがに無理だからね。
ワゴン車を棗先生と杏望先生が運転してくれる。
棗先生の隣には実里先生を無理矢理座らせ(みんな絵美歌先輩情報で知ってるから)、杏望先生の隣には梨子先輩が座った。
助手席は運転者に対して世話を焼かなければいけないというマイルール(ダジャレじゃないよ)があったので、こう言っちゃなんだが、梨子先輩が自ら座るとは意外だ。
何を話してるかはさっぱり聞こえなかったが、なんだか冷気が漂っていたのは気のせい…?
最初の休憩ポイントで軽食を食べたあと、梨子先輩が『さぁ舞ちゃん席代わってねぇ』と、今度はわたしが助手席に押し込まれた。
まぁいいか。シートベルトを着けると、杏望先生が話し掛けてきた。
「怪我はもう良いんですか?」
「もちろんです!元々大したことないですし。ちゃんと約束通り〇ーゲンダッツも貰いましたしね!」
「それは良かった。きっと反省したんでしょうね。」
笑いながら言った先生だけど、わたしは知ってる。
経緯はわからないけど、買ってきてくれたのは先生だと。しかも、わたしが気を遣わないように、部活中に持ってきてみんなで食べられるようにしてくれた。まぁわたしは〇ーゲンダッツぐらいじゃ貰ってとーぜん。と思えるけどね。だってケガさせられたしー。
みんなが普通に喜んでくれたのは嬉しかったけど。
だって汗かいた後のアイスとか幸せでしょ!
そのあとも他愛もない話をして(そういえば、この人静流先輩好きだったんだっけって思い出して、慰めた。彼氏が出来たのを知らないのか不思議そうにしてたけど。不憫だ。)、何個か休憩ポイントを挟みつつ
目的地とーちゃーく!
したのはお昼時。着く前にお昼ご飯は済ませたので、荷物を下ろし予め決めておいた部屋に置きに行く。
部屋数は、さすがお金持ち(っぽい)静流先輩の別荘、結構な数があったため、3人1部屋で使うことにした。(男性教師はもちろん2人で1部屋。)あみだくじで誰がどの部屋を使うか決めて、
静流先輩・絵美歌先輩・めぐちゃん
梨子先輩・ハナちゃん・ゆらちゃん
実里先生・みちる先輩・わたし
の割り当てになった。
実里先生は歴史トークで盛り上がるけど、みちる先輩とはちゃんと話す機会がなかったから寝る前の女子トークが楽しみだ。ムフッ。
さて、荷物を置いたあとは、夕飯準備組と部活やる組で分かれる。指導してくれる先生は杏望先生だから、少人数集中型で行うことにしたのだ。やらない組はその間勉強をしたり、ご飯の準備や片づけやら。4日しかないから、効率的にやらないとね。
わたしは練習組だから、先に教えてもらった。宝探しゲームの実行委員になっちゃったもんだから、みんなより少し遅れてしまっている。杏望先生に型を見てもらい、巻藁練習で修正箇所を教えてもらう。
やっぱり年季が違うのか、的確に指示してもらうと自分がいつでも射てるんじゃないかと思ってくる。久しぶりに思う存分出来て楽しかった!
夏休みの最初の週もやったけど、充実感がね!
そして夕飯。
すごかった。いや、いい意味で。
実里先生が主体となって作ったらしく、合宿とは思えない完成度だった。うちのお母さんより美味しいかも。ごめん。
その料理に一番感動してたのはもちろん棗先生だ。勢い余って『毎日でも食べたいくらいです!』と言って本人は焦ってたけど、実里先生はのほほんと『そうですか~。それは良かった。』と気にもとめてなかった。ガンバレっ!
明日の朝食当番の話をして、お風呂(2つあるところがすごい。)に入って寝た。やっぱり初日で疲れていたせいか、女子トークなんて出来もしなかった。
そういえば、寝る前に杏望先生と棗先生に『おやすみなさい』って言ったんだけど、いつもは『さよなら』っていう挨拶だからなんか気恥ずかしかったのは内緒だ。杏望先生も同じような気持ちだったのか、少し赤くなってたし。不思議だわぁー。
合宿1日目、心地よい疲れにぐっすり眠った。
杏望先生と梨子さんが話していたのは、皆様が思ってる当然のこと。もーちょっと余裕持てやみたいな。この時の話を書くか迷いましたが…需要なさそう。べっ別に面倒ってわけじゃないんだからねっ!(オエッ)




