表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/6

【閉ざされた世界で香る君】Ⅲ

意識も白に沈みそうになる

ここは現実なのか?それとも


風になり微かに少女の声が届く


「…仕方ないから君は帰してあげる」



声と共に伝わる


誰かに抱き締められる安堵感、温もり


「待ってた…」

「これで本当に『さよなら』」


微笑んだまま白に溶けていく


あぁ…君は…


そこで意識を失った


朝の町内放送の音で目が覚める

先ほどの出来事は夢だったのか…


辺りを見回すと

そこには無惨にも切り倒された

切り口が湿った切株が有った



あぁそう言えば…昔ここに、美しく、ほのかに香る白梅があったな…


あの子は…


懐かしい甘い香りが鼻をかすめる


ふと違和感を覚える

あの子の名前も思い出せなくなっている…

そして香り

漂うはずがない…

かつては存在した…姿なき白梅の香り

誰かに触れられた気がした


家に帰ると両親が不思議そうな顔をし

「お前はどこに行っとたんなら?出掛けたふうはなかったぞ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ