一層の抜けてく悲しみ
君と一緒に街を歩いて
ふたり自然と仲良くなって
帰りにすこしソワソワしちゃって
別れてすぐにやっと弛緩
そんな恋の詩をほら
僕が喋ってみればまた
宙を漂う悲しい言葉
君のことなど想ってしまった
僕の呟く美辞はみな
薄くて白い綿紗のような
隠れたものを目立たせる
影をかぶったあまあい言葉
君が僕を惹きつけたから
僕はいっそう孤独を知った
君が僕とおんなじだから
僕はいっそう祈りを知った
恋の詩には程遠いけど
天使のように可愛い君と
友達にでもなれたらいいなと
少し思った僕はひとり
燃えきらぬ炎の行方を
見てみる暇も無さそうで
そんな僕がいま抱く
「あと少しだけ会えるかも」
君が僕に微笑んだから
僕はいっそう孤独を知った
君が僕とおんなじだから
一層の抜けてく悲しみは
僕をいっそう寂しくさせた