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頼庵のエッセイ集

【続】自作品を『良い作品だな』『面白い作品だな』と思えるようになりたいけれど、どうしても客観的に外から見てしまう自分がいる

作者: 藤谷 K介(武 頼庵)



 先日掲載しましたエッセイ『自作品を『良い作品だな』『面白い作品だな』と思えるようになりたいけれど、どうしても客観的に外から見てしまう自分がいる』なんですが、自分で思っているよりも様々な内容の御感想が寄せられましてビックリしています。


 その頂いた感想の中にですね『楽しいと』思っている時はーーというモノが割とありまして、自問自答が始まりました。

 

 確かに書いた内容の中で、自分自身が書いている時は『楽しい』と書いているんですよ。


 では、その楽しいってなに? 面白いと思っているからじゃないの? という様なご感想も頂いたんですけど、この私が言っている『楽しい』とは何かについて。


 今回はそれを語っていけたらなと思っています。


 お時間がございましたら最後まで御付き合いくださると嬉しいです。そして、このエッセイにて語っているエッセイは下部のタグから飛べるようにしておきますので、その辺も気になる方は併せてお立ち下さると嬉しいです。


 では参りましょう!!



 前のエッセイでも書いてはいるんですが、自分の書いた作品、書いている作品を、自分では『面白い』作品だと思った事が無い。


 というのは本当の事で。執筆が終わり、見直しをして掲載したその時までは本当に『面白い』作品だなとか楽しい作品だなとか思った事は有りません。


 読んでくださった方の御感想の中で、『面白かった』『楽しかった』とか、『この場面が良かった』『あの場面の描写が良かった』等の事がかかれていて初めて、『あぁ……この作品は面白い・楽しいのか』と納得するというか、なんていうんでしょうか……安心する? といった方が腑に落ちる気持ちです。


 そしてですね、御感想の中でも書かれていたのですけど、『面白いと思って書いているから楽しいんじゃないか』というモノも多く有ったのですが、執筆している時に『この場面が――この文章が――』などと思った事は無いんですよね。


 では、何が楽しいのか――。


 これはですね、クリエイターという職業の方や、製造業の方、そして設計される方や、趣味でプラモなどを製作している方など、色々な方が経験したことが有ると思うんですが、『自分で考えたもの・作りたいもの・描きたいもの』が『形になっていく』のが楽しいと感じているんですよ。


 小説や、こういったエッセイなどでは文章を書く事で形になって行きますけど、物を作っていくのも、設計が有って、整形して、着色して――など等の工程を経て形になって行きますよね。

 そういったところは割と似ているんじゃないかな? と思っています。


 そもそもなのですが、私は小さい頃から模型やプラモデル、またラジコンカーやラジコンヘリなどを作って遊んだりすることが大好きでして、特にラジコンや小さい頃だとミニ四駆などを自分なりにデータを取りつつカスタムする事に夢中になっていたんです。ゲームもですね、プレイするのは本当に好きなのですが、その中でもRPGなどのゲームよりも、シミュレーション系の考えて作っていく系が好きでして、それこそシムシティやA列車、信長、競馬など『考えて生み出す』物を好んでプレーしていました。


 その中で覚えたのが『考えて創り出す』という作業の楽しさなんですよね。


 そして培われたのが『モノを作り出す楽しさ』なわけです。


 そういった経験があって、モノを作る事に楽しさを感じる私は、一方で脳内で物語を考える事も楽しさとしてずっと育てていて、寝る前に考えるお話しが現実になったら――とか考えたりもしていたのですが、当時というか20代前半までは他に打ち込むことが有ったので、それを『形にする』という事は無かったのです。


 私の周囲――というか、地域的なモノも有るんでしょうけど、製造業は有っても小説などを書いたりするような人はまず見かける事が無かったので、もちろんそういう職業の人達の事は知っていましたけど、自分がその道に進むなんて全く考えて無かった。


 そんな中で画期的だったのが、携帯電話の普及とインターネットです。

 空いた時間に人とやり取りができるツールが出来まして(iモードの普及)、その中で競馬とサッカーに関する掲示板のような物が出来まして(わかる人には分かる(笑) モバゲーなどですね)、その中でちょっとした文章を投稿するという掲示板のようなものが有り、そこへ思い浮かんでいる映像を文章に落とし込んで掲載するという事をし始めたんです。


 これは以前にも少しですがエッセイなどで書いた内容なので割愛しますけど、それが私の『初の小説』という事になります。


 残念ながら今はその書いていたものはサイトの閉鎖に伴って見る事が出来なくなっていますけど、この時に書いていた時も、掲載していた時も、書いていること自体が楽しいと思ってました。


 そうなんですよ!! つまりは『脳内で考えたものが実際に形になる』事が楽しかったんですね。


 その時にその『楽しさ』を味わってから時間が過ぎて、まったく文章を作るなんて事をしなくなっていた私ですが、とあるきっかけからまた文章を作り、それを小説という形にして皆様の目に届くところへと公開することが出来る事になり、またいつかに感じていた『楽しさ』を感じ、味わう事が出来ているのが、今の武 頼庵の根本にあるんです。


 そんな私ですが、語弊があるかもしれないのですが、まず『形になるのが楽しくて嬉しい』というのが前提に有るので、書いたものが『面白い』か『楽しい』かは、なんというか――度外視して執筆しているという事になりますね。


 いや、こういうサイトに登録して、作品として掲載しているのであれば、『面白い』と思うモノを掲載しろよ!! と仰られるのも分かるのですが、でもですね、それは読んでくださった方が判断してくださるのが一番いいのではないかな? とも思ってるんですよね。


 なにより、このなろうや他のサイトは『基本的』には『アマチュアが書いている』というのが前提に有ったはず。

 いつの間にか登竜門的になってしまっている感が否めませんけど、書いているのが楽しいから小説を書いている人が、皆さんに読んで頂ける場という位置付けだったのがこの『なろう』だったと思うのです。


 今の私はそのなろうの精神に則って――というと、かなり大げさになるかもしれませんけど、『自分が楽しいから』小説を書いていて、それを皆さんに読んで頂いている一人なのですよね。


 あ!! ここまで書いて誤解があるといけないので、しっかりと明記してきますけど、私は私の書いた・書いている作品が『好き』ですよ。


 だって、自分で考えて生み出した形が、小説という形になっているわけですからね。


 

 長くなりそうなので、この辺で締めようと思いますけど、私はですね『小説という形』になる過程が好きで楽しいのですよ。

 それに付随する、『面白い作品』『楽しい作品』は、あくまでも書いた後に皆様が感じて下されば、私も嬉しいですし、もっと作品を出そうという気持にも繋がっています。


 本当に皆様ありがとうございます。

 今後もよろしくお願いいたします。



お読み頂いた皆様に感謝を!!



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― 新着の感想 ―
前作と合わせて拝読しました。庵さんって謙虚な方ですねー。お人柄を感じます。 私なんて「私が楽しいと思うんだから、ほかの人が読んでも楽しい(=面白い)にちがいない」とか思い、投稿してPV見て「変だわ楽し…
藤谷 K介(武 頼庵)様 初めまして。 とても共感するエッセイでした。 色んな箇所にウンウン、頷いて読みました。 何よりも「小説になる過程が書いてて楽しい」みたいな箇所、私も書いてて思います。 自分…
脳内の物語を文章にすることで人と共有できるって、ホントにすごいことですよね! 私もそれにやられて、ここに至りますw
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