地下都市
前回までのあらすじ
タローたちは森を探検していたが、一緒に何者かもこちらに着いてきていたその正体は人食い植物だった。
マサルの指示で皆は連携をし人食い植物を難なく、退治した。
夜も更けてきたので、少し先にある川のほとりでキャンプをすることにした。
仮設キャンプを設置し、タローはフェイにクソゲー(貝殻を集めて世界征服)やろうと誘った。
そして、クソゲーらしく再序盤でゲームオーバーになり諦めて二人は寝た。
ワトソンとマサルは、互いに見張りをしながら夜を明かした。
(マサル)おい、タロー。起きろ!置いていくぞ、いいのか?
(タロー)むにゃ、むにゃ。後、5分...。
(マサル)5分とか言って、3時間くらい待たされたこともあるからここは、仕方ないか。おらぁ!
ガツン(タローの頭を殴る音)
(タロー)ちょー、ちょー痛ぇーよー!!!(凄い痛い)
(マサル)お前はこうしないと起きないからな、早く外に来い。みんなは準備が整っているんだ、後はおまえだけだぞタロー。
(タロー)なぁ~んの事ぉ?ここは、いつもの寝床じゃないのか...。
(マサル)お前の家の寝床ではないぞ、仮設キャンプの中だ。タロー、寝ぼけているのか?
(タロー)あぁ...、そうか僕たちはもう地球にいるんだった。おっけぇい!じゃあ、行くか!地下へ。
(マサル)行く前に、歯を磨けよ。
(タロー)了解しました、隊長!アイアイサー!!!
(マサル)同じ意味を言わなくてもいい。はぁ...。あ、タロー川の水で歯を磨くなよ。何が水の中に住み着いているかも分からないから、ほれここにワトソンがスキル水球で出した水で歯を磨け!いいな。
(タロー)はい!
(マサル)元気だけはいっちょ前だな...。フェイ、穴掘りポットの準備は済んだか~。
(フェイ)今、終えたべ。モグラくん、今日の調子はどうだべ?
(モグラくん)久しぶりに主様に会えてうれしいです、また使ってくれんですね。
(フェイ)そうだべ、今日はここから、ここへ...っと穴を掘るべ。
(モグラくん)畏まりました、主様。
(フェイ)よし、よし。
(マサル)ワトソン、仮設キャンプはもう畳んでくれたみたいだな~。ありがとう。
(ワトソン)いえいえ、マサルさんのためなら私はどこまでもお供します~❤!
シャカシャカシャカ(歯を磨く音)
(タロー)昨日のクソゲー本当にクソだったな、夜になったらまたフェイを誘うか...。1人で攻略は
さすがにキツイかも。しかし、あの人食い植物はきもかったな~。
(にゃん月)にゃん、にゃん。
(タロー)あぁ...、どうしたにゃん月~?
(にゃん月)ふにゃあ~ん...。
(タロー)なるほど、リュックサックの中で寝たいと...。ちょっと待ってて、歯を磨き終えたらね~。
ブクブクペー(うがいの音)
(タロー)よし、行くか。おっと、寝ぐせがこれをこうやってよし!みんな~お待たせ~、にゃん月も来い!
(にゃん月)にゃん、にゃん。
(マサル)よし、みんな集まったな。では穴掘りポット(モグラくん)に乗り込むとする!
そして、みんなはモグラくんに乗り込んだ。
(フェイ)行先については森を抜けて荒野の先にある都市の3キロ手前くらいまで地下を掘ってくれべ
モグラくん、そこから先は徒歩で移動だべ。後、ローブも装備しておくべ。
これで、外から来た人としか見れないべ。まぁ、何かあればマサルが何とかして呉れるべ。
オラたちを指揮するリーダーの言う事を聞いていれば大丈夫だべ。
(タロー)目的地まで何時間くらい掛かるかな?その間にテレビを見たいんだけど、というか電波とか届いているのかここ?
(フェイ)大丈夫だべ、オラが昔に遊びでアトワール放送局の電波ジャックをしたからテレビ自体は映るべ。ただ、その電波をこの地球の人がジャックするとも限らないからテレビの視聴は辞めてほしいべ。
時間は、5時間ほどだべ。
(タロー)さすが謎しかない下層の凄腕ハッキング集団ハックスレーベのリーダーだな!凄いぜ、フェイくんは!
(フェイ)褒めても何も出ないべ~。(照れる)
(マサル)フェイ?ここにある簡易式ベッドを使ってもいいか、読書をしたいんだが。
(フェイ)いいべ、存分に読んでいいべ。オラは、寝たり無いから寝てくるべ。
モグラくんには、自動走行モードとモグラくん自体にもAIを積んでいるから勝手に目的地に着れてってくれるべ。
(ワトソン)じゃあ、私は昼食の用意をするね。では。ふ~ん、ふ~ん。
テレビがある部屋にて
(タロー)テレビが見れないのは不便だな~、そうだスマホでニュースでも読むか...、どれどれ~。
アトワール、アトラス中層、35階の居酒屋ヤマドーにて食中毒が発生し一時閉店になったと...。
ここ前に僕たちが食事をしたところじゃないか!あーこわい。
お次は~、デルボ遺跡(アトラス下層にある遺跡跡)に新たな階層が見つかるか。へぇ~、地球に来る前に適当に散策した遺跡だったんだが...、そんな発見があったんだな~!んん!?発見者には、100万ドグール(古代地球で換算するに1億円ほど)うわぁ~もっと探索するべきだったか?あ~もぉ、僕としたことがぁ!で、お次は...ふ~ん、なるほどね。
調理場にて
(ワトソン)この前の人食い植物の触手ちゃん意外と可愛い形しているわね~、これを使って炒め物もいいかしら~。ウフフッ...、楽しみ~❤。
フェイの寝室にて
(フェイ)ZZZ...、ぐごぉおおお~!
操縦室にある簡易式ベッドにて
(マサル)う~ん、この40代ニートが異世界転生してマジになる物語は本当に面白いな~。
このスライムもいいし、洞窟に入ってご飯を食べる物語も面白い!こうやって、物語を読んで空想に耽る事が何よりも楽しいなぁ~!次、次とページをめくってしまう...!
3時間後
ガコンッ!(ぶつかる音)
(モグラくん)主様!穴を掘っていましたら、大きな空洞に出ましたので緊急停止しました。
ピピピィ...(信号を受け取る音)
(フェイ)ん!今からそっちに向かうべ。
調理場にて
(ワトソン)何か音がしましたけど、なにかしら?
テレビがある部屋にて
(タロー)なんだ!なんだ?緊急事態かぁ!?
操縦室にある簡易式ベッドにて
(マサル)あぁ...、寝ていたのか...。う...ん?緊急停止?何が起こっているんだ、フェイ!
(フェイ)ふ~ん、なるほど。だから、荒野しか無かったのか。みんな、見てくれ!これを。
(タロー、マサル、ワトソン)...!地下都市!人もいる...。
(タロー)わぁお!地下都市だぁ~!
(マサル)感動している場合じゃないみたいだ、あちらの人もこっちに気付いたようだ。
ヤバいな身動きが取れないわけではないが,,,、こうも見つかるとな。
(ワトソン)もう、こうなったらスキル大規模記憶操作で相手さんの記憶を消しましょうか?
(マサル)敵対行動はNGだ。ここは、ほら来た。相手さんの言う事を聞いた方がいいようだ。
(???)なにごとかぁ!
(フェイ)仕方ないべ、あちらさんの事を知るチャンスでもあるべ。
(???)...!?貴様ら上で何をしている!
ザザザッ...(無線通信の音)
(???)こちらノアール第5師団、巡回警備中にテロリストらしき者がガルドーラ表の69番通りにて現れました!至急応援を求む!
ピィ...(無線通信の音を切る)
(???)おい!貴様らぁ、我々の言う事が分かるのなら、降りてこい!降りてこないのならば、1分後に一斉射撃を行う!いいなぁ!
モグラくんの中
(タロー)どうするぅ?敵対心しか持たれていないけど、やっちゃう?マサルく~ん!(好戦的)
(ワトソン)私たちなら、朝飯前じゃないかしら~。(超好戦的)
(フェイ)どうするべ、マサルは?
(マサル)いや、ここは相手の言う事を聞こう。情報が目の前にいるんだ、ここは降りるか。
ワトソン、スキル収納を使い、モグラくんを収納と同時にタローがスキル浮遊を周りに使え!
(タロー)おっけぇい!
(???)おい!貴様らぁ、やはりテロリストだったかぁ!みな、準備はいいか一斉攻撃まで3...。
(マサル)今だ。
シュパアァーン(収納で周りが光と同時に浮遊の無詠唱)
(???)なんだぁ!?眩しい!
シュタッ...(タローたちが地に足が着く音)
(???)う...ん!?おい、天井に何もないぞぉ!それどころか既に我々と同じ目線にいるぞ!
(ノワール第5師団たち)オイオイ、まだ子供だぞ。ドラン王国は、子供までテロリストとして送り込むのか...?
(マサル)こちらは何もしないから、銃と剣を収めてはくれないか?
(ノワール第5師団たち)どうする?
ヒソヒソ...
(???)みな、狼狽えるなぁ!こやつらは、子供の皮を被った機械生命体の可能性もある!
己を見失うなぁ!お前らぁ!!!
カチャッ(銃と剣を構える様子)
(ワトソン)なんかまずくない?これ?
(???)そこの女ぁ!何をヒソヒソとしゃべっているぅ!まさか貴様、地上と交信をしているんじゃなんだろうなぁ!やはり、貴様らは機械生命体の仲間だな!行くぞぉ、全員で掛かれば大丈夫だぁ!いk...
そると、そこに2メートルはある女性が現れた。
(???)辞めとけ、ダン副官。あいつらは私たちと同じ人族だ、彼らのオーラを見る限り魂の色が見えるから機械生命体の仲間ではないだろう...。
(ダン副官)しかし、ライーナ様。あいつらは天井から来たものですぅ!怪しいですよぉ!
(ライーナ)ダン、落ち着け。お前は私を信用していないのか?後、その興奮すると目を血走らせる癖は
治しておけ。相手に悟られるぞ。みなも銃と剣を収めてくれ、彼らは私が引き受けよう。
(ライーナ)すまない、子供たち。我々にはもう敵意はない、そちらも敵意を収めてくれないか。
(マサル)あぁ...、分かった。こちらこそ、すまなかった。
コツコツコツ...(ライーナの足音)
(タロー)あ、こんにちは!大きなお姉さん!
タローがいつものように元気よく挨拶をすると。
ガチャッ...!(銃と剣を抜く音)
(タロー)!?
(ライーナ)収めろと言ったはずだよなぁ。(恐ろしいほどの殺気)
(ダン副官)みな、武器を下ろせ。いいか!
ガチャッ...!(銃と剣を下ろす音)
(ダン副官)ライーナ様、お気をつけて。
(ライーナ)あぁ...。なんどもすまない、私たちも機械生命体の偽装かと思ってしまい。
本当に済まなかった!(ライーナは深く頭を下げる)
(マサル)こちらこそ、仲間が口走り...こいつはいつもこんな奴なんです。こう、天然というかバカというか...。
(タロー)バカはいいすぎだろう!マサル!
(マサル)ちょ、お前!俺の名前を言うな!
(タロー)あ...、ごめん。つい...。
(マサル)はぁ...疲れる...。
ハハハッ!!!
すると、周りの人たちが笑った。
(ノワール第5師団の一人)あれが機械生命体だって?やはり子供じゃないか、しかもあんなに騒ぐ子供たちを見たのは久しぶりだぁ~。ハハハッ!
(ノワール第5師団の一人)彼らが機械生命体だったら、俺たちはもうあの世に逝っているだろうな。あぁ違いない、しかし子供らしい子供を見るなんてなぁ~ここ最近の子供は暗いからな...。
(ライーナ)そう言う事だ、君たちの容疑はまだ晴れないが一緒にノワール第5師団の本部に一緒に
来てくれないか?
タローたちは、歓迎された。
(マサル)そうします、おい、みんなもいいな?
(ワトソン)いいですわ。
(フェイ)いいべ。
(タロー)了解だ、隊長!
(マサル)だから、一言が多いって...、はぁ...。みんな意見が一致したので同行します。
(ライーナ)ハハハッ!それは良かった、もし意見が合わなかったらどうするつもりだったんだ?
(マサル)意見が合うまで話し合います、時間をかけても。
(ライーナ)それは、子供らしい回答だな。では、ノワール第5師団の本部へ向かうとする。
皆も私に着いてこい!いいな。
(ダン副官たち)御意!
意外と書いたな、3000文字くらいで終わるかと思ったけど。