アトラス、下層、13階、テント通り
前回までのあらすじ
道に迷っていた今作の主人公、タローは飼い猫で相棒のにゃん月に連れられてたどり着いたのが
いつも行きつけの男の娘冥土カフェのインフィニティだった。
安堵したタローは、にゃん月を褒めた。入店するとそこには、タローの友達のマサル、ワトソン、
フェイが待っていた。
タローも一緒の席に着くと、マサルはある話を持ち掛けてきた。それは、自由研究の課題だった。
自由研究の題材は、古代地球と人類についてだった。
マサルは、フェイが開発した謎の端末で地球からの信号を受信したらしくそれを根拠に
マサルの保有している中型宇宙船に乗って地球に明日には行く約束をするのだった。
(タロー)いや~、さすがマサルだぜ~。もう自由研究の題材を思いつくなんてな~、
アトラスで一番の名門中学のトランジスタ中学校の学年一番様は、僕らと脳内構造が違うな~!
(マサル)天然なタローとは、違うからな。後、明日は昼までには俺の家に集合すること。いいな?
必ずだぞ、お前いつも寝坊とかほざいて遅れてくるからな...。
(タロー)おっけぇい!大丈夫だ、安心しろ。大船乗った気持ちでいたまえ、マサルく~ん!
(マサル)はぁ...。
(ワトソン)マサルくん、タローの御守は疲れるわね。私が、変わりましょうか?矯正してあげる
わよ?
(タロー)いや、こちらから丁重にお断りさせて頂きます...。次席様にはご苦労かと思いまして...。
(マサル)自分から言うのか...。まあ、ワトソン、ここは俺に任せてくれバカの扱いには
慣れっこなんだ。
(ワトソン)あら?そう?ならいいけど~。
(フェイ)ここからは、オラの親戚や友達も多く住んでいるアトラスの下層、13階
通称テント通りだべ。
(フェイにお世話になっている人たち)あ!フェイくん、おかえり。この前のトラックの
修理を手伝ってくれてありがとうね。あ、これ。お金ね。
チャリン!(300ドグールが財布の中に入る音)
(フェイ)お金なんていいよ~オラに取っては朝飯前だべ。
(フェイの友達)いや、ある程度のお金は大切だから持っておきな。
(フェイ)ありがとうだべ~、みんな。
(タロー)しかし、このテント通りは本当にテントが多いな~ここにみんな住んでいるのか?
(フェイ)そうだべ、この前はここで麻雀をみんなでして賑わったべ。
(タロー)いや~下層特有のこの機械臭が僕は苦手だな~。
(マサル)まあ、いつになっても慣れないよな。俺もそこには同感だ。
(ワトソン)私は、気にならないけれど?この独特の臭いこそが、下層を表しているのよ。
(タロー)出たよ~、上層出身者の謎理論~!上層は、お花の匂いがしていつも快適だもんな。
いいな~。僕たちも住みたかったよ~。
(マサル)まあ、落ち着けタロー。俺たちも中層に生まれただけでも良いだろう~。
後、上層、中層、下層とアトラスやほかのところの国も分かれているが、お金の格差なんて無いだろ?
古代地球では、格差が酷くてそれだけでも不満が爆発はてには戦争もあったって習っただろう?
忘れたのか、タロー?
(タロー)戦争...は怖い、確かにニオイだけで判断するのは違うな。
あ!そうだぁ!僕たちの自己紹介をしよう!そうしよう!
(マサル)え?誰に向かって言ってんだ?こいつはぁ?
(ワトソン)多分、この本文の向こう側にいる人たちの事を指しているんじゃないかしら?
(フェイ)マサル、タローの事だべ。気にしたら負けだべ~。
(マサル)そうか、じゃあ、タローから。
以下、自己紹介文が続く。
(タロー)僕の名前は、タロー。マッシュルームヘアがトレードの可愛い男の子さ!
いつもは、中層をうろついているけどたまに下層の遺跡巡りもしています!
出身はアトワールのアトラス中層、33階です。トランジスタ中学二年の14歳。
成績は中の上を自称しています。よろしくお願いします!はい、次はマサルだぜぇ!
(マサル)俺の名前は、マサルだ。刈り上げヘアが俺の中のトレンドヘアだと思っている。
いつもは、上層の先輩(名を伏せる)と一緒に清掃活動をしている、時々一人で中層、下層の
見回りをしている。
出身はアトワールのアトラス中層、タローと同じく33階だ。トランジスタ中学二年の14歳。
成績は、学年で一番だ、よろしく頼む。
(ワトソン)次は私ですね~、私の名前は、ワトソン。ストレートヘアの小悪魔男の娘。
いつもは、上層でー秘密なことをしています。マサルくんの先輩さんとは面識があります。
出身はアトワールのヤポン上層、8階です。留学でアトラスのトランジスタ中学に通っています。
学年は二年生の14歳です、成績は悔しいですが次席です...!よろしくね~。
(フェイ)オラの名前は、フェイ。いつもフードを被っているべ。
下層からはなかなか出ないべ、みんなと行動する以外は。
出身は、アトワールのアトラス下層、58階だべ。最下層に近いから少しだけ治安が悪いべ。
トランジスタ中学二年の14歳、成績は一番下だべ。理由は、どうしても鏡文字を書いてしまうから
だべ。
(タロー)これでいいだろう!
(ワトソン)趣味や特技とは、言わなくて大丈夫だったかしら?
(タロー)そういうのは、お話が進んでいく中で明かされればいいんだよ。きっと!
(マサル)そんなもんなのか?
(フェイ)まあ、いいべ。後、オラの家の前に来たからここでお別れだべ。また、明日だべ~。
(タロー)おう!また、明日な~。
(マサル)さあ、俺たちも中層に帰るか!
(タロー)おう!
(ワトソン)じゃあ、私も今日はここまでで...。
(マサル)ワトソン、上層まで送ろうか?
(ワトソン)大丈夫ですよ~、マサルくんの先輩さんに用事があるので。
(マサル)先輩か...分かった。気をつけてな!じゃあ。
(ワトソン)はい。また、明日~。
(マサル)タロー、一緒に帰るぞ。後、帰り道で居酒屋ヤマドーに寄らないか?
(タロー)いいねぇ?お酒を飲もうよ~、お酒は15歳からだろう(この世界では)?
(タロー)冗談だよ!マサルく~ん。ちゅ、ちゅ。
(マサル)き、きめぇ...、近寄るなぁ!
(タロー)へへッ!じゃあ、行くとするか!
(マサル)はぁ...。
タローとマサルは、居酒屋ヤマドーに向かうのだった。
マサルの先輩の事はおいおい語られるはず!