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この世界で真の仲間と出会えたからハッピーエンドを目指します!  作者: タカハシあん


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第99話 目算能力(?)

 獣人の治癒力恐るべし。三日もしないで減った体重が元どおり。出るとこは出て、引っ込むところは引っ込んだ。


「……獣人って凄いわね……」


 この世界で最強生物なんじゃね? 


「わたしの服じゃ着れなくなったわね。ティナの服でもダメそうね」


 どんだけボンキュッボンになるんだか。逆に獣人としての能力を阻害しているんじゃない? わたしもその半分は欲しいものだわ。


 なぜかまったく育たない胸部装甲。前世もなかったけど、まさかキャロルに生まれても薄装甲とはね。一度はバインバインを経験してみたいものだわ。


 ってことはどうでもいいのよ。今はマリカルの服だわ。


「クルスさん。カルブラにルクゼック商会ってあります?」


 確かレンラさんがバイバナル商会でも無下には出来ないって言ってた。なら、カルブラ伯爵領にもあるはずだ。


「はい。ありますよ。どうしました?」


「コンミンド伯爵領のルガリアさんか針師のロコルさんの名前で呼べませんかね? ちょっと協力を得たいんですよ」


「わかりました。声を掛けてみましょう」


 さすがクルスさん。すぐに行動してくれた。


 十時くらいにお願いしたのに、昼過ぎにはルクゼック商会の支部長さんと針師さんがやって来た。


 ……行動力、鬼早いな……。


「支部長のナグルカと針師のルーランです」


「お越しいただいてありがとうございます。コンミンド伯爵領のキャロルと申します」


 てか、なぜ支部長さんまで? いや、最高位の針師を呼び付けるのもどうかまと思うけどさ。


「いえ。コンミンド支部からはキャロルさんのことは聞いております。染物では大変お世話になりました」


 染物? 


「染物でそんな儲けられるものなのですか?」


 別にこの世界にもある色を再現しただけなんだけど。


「新しい色を出すのはとても大変なものです。しかも、簡単なもので色を出すなど新発見です。ルクゼック商会に無償で譲渡していただけるなどあり得ないこと。そのお礼を少しでも返せるのなら喜ばしいことです」


 クルスさんを見ると、何だか仕方がないって顔をしている。それは許諾って意味だろうか? いや、許容かな?


「じゃあ、針師のルーランさんにお力を借りたいのですがいいでしょうか? あと、布も用意していただけると助かります」


「そんなことでしたら喜んで。ルーラン。キャロルさんの力となってあげなさい」


「わかりました」


「じゃあ、ルーランさん。部屋に来てもらえますか? 獣人の女の子の服を作りたいのでご教授ください」


 女の子の服を作るので男性はご遠慮いただく。


「ルーランさん、本当にありがとうございます。針師のような方にわざわざ来ていただいて」


「いえ、あなたには会いたかったから構わないわ。ロコルさんはわたしの師匠でもあるの。あの人が認めた女の子がどんなか知りたかったのよ」


 ロコルさんは四十過ぎで、ルーランさんは三十半ばに見える。ロコルさん、わたしが考えるより優秀で偉大な針師みたいね。


「ルーランさんも固有魔法をお持ちなので?」


「わたしは持ってないわ。ただ手先が器用なだけよ」


 それで針師になるんだからルーランさんも優秀のようね。


「わたしも手先が器用なだけなので、特別な上手いってことはありませんからね。自分では一から作るのは時間が掛かるから助けを求めたんです」


 すぐに必要なもの。わたしが作っていたんじゃ一週間くらい掛かっちゃうわ。


「どういったものを作るか考えているの?」


「これです」


 紙に描いた服のデザインを見せた。


「随分と精巧な絵ね。あなたが描いたの?」


「わたしの固有魔法を応用した技ですね。見たことのあるものと想像したものを合わせて描くんです」


 試しに描いてみせた。


「……凄いわね……」


「まあ、ここまで精巧なものを描かなくてもおおよそで構わないと思います。作るときの大まかな想像図ですから」


 イメージとおり作れるわけでもなし。作っている間に変わってくるものよ。


「ロコルさんから基礎は教わりましたが、わたし、胸は平らなのでブラジャーを作るの下手なんですよね」


「わたしとしてはブラジャーが画期的だったわ。あんな風に胸を覆う下着があるものなね」


 この世界の女性はコルセットのようなカリーってもので胸を支えている。けど、大きい胸の人は結構痛いみたい。


 ……この世界の女性、大きい人ばかりなのよね。わたしはちっとも成長しないのに。おっぱいはミステリーね……。


「マリカル。ちょっとこっちに来て。ルーランさん。胸を測る方法ってありますか? ロコルさんは見ただけで把握してましたが」


 あの人、測るってことしなかった。見ただけでぴったりのものを作っていたっけ。


「そうね。見て理解するのが一人前だからね」


「物を測るものってないんですか?」


 職人さんも定規とか持ってなかったけど。この世界の人は目算能力に長けてんのか?


「ないこともないけど、あまり使わないわね。測るのは見習いのときくらいだわ」


 マジか。この世界の人、スゲーな! 目算能力、もう超能力じゃない。


「ルーランさん。ちょっとご協力お願いします」


 目算能力が凄いならそれを利用させてもらいましょう。

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