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この世界で真の仲間と出会えたからハッピーエンドを目指します!  作者: タカハシあん


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第73話 案内

 朝になり、リュードさん、アルセクスさん、アルジムさんと一緒に山を下りた。


 ルイックさん、ナルティアさん、ティナは残り、周辺の見回りに出たわ。家の近くまで狼が出たからね。


 山葡萄もそろそろ生る頃なので、ついでに集めてもらうようお願いしたわ。


 主要な村まで歩いて半日なので、まずは実家に向かうことにする。今日中に帰るのは大変なので二泊三日で下りることにしたのよ。


 その間の食事は民宿にお願いしてきたわ。見回りの報酬としてね。


 わたしの足に合わせてくれるので三人は大変でしょうけど、嫌な顔見せずわたしに合わせてくれ、昼間に実家に到着できた。


「賑わっているな」


 建物もどんどんと出来ており、人が三倍くらいに増えていた。


「マイゼンさん」


「おや、お帰りなさい。元気そうでなによりです。今日は……お客様ですか?」


「はい。銀星の冒険者さんで、うちに一泊させたいんですけど、空いてます?」


「部屋は空いてませんが、広間なら泊まれますよ。冒険者の方もよく泊まりに来てますね」


 素泊まりのために建てたもので、布団や座布団はなく、ただテーブルがあるだけのものだった。


「こんなところに泊まるんですか?」


 わたしが考えたとは言え、ここまで利用されるとは夢にも思わなかったわ。


「結構泊まりに来ますよ。屋根があり安い料理が食べられて風呂にも入れる。広間の料金は新米冒険者でも泊まれる値段。冒険者ギルドの支部をこっちにも建てて欲しいと陳情まで上がっているそうです」


 そこまでか。ロンドカ村がこの領で一番栄えたところなのにね。


「リュードさん、どうします? ロンドカ村の宿に泊まりますか?」


 銀星の冒険者ならもっと高級な宿に泊まれるでしょう。高級な宿がロンドカ村にあるかわからないけど。


「ここに泊まるよ。野宿するより断然快適そうだからな」


 他の二人も異論はないようで、今日はここに泊まるそうだ。


「わたしはロンドカ村に行きますけど、リュードさんたちはどうします? 今からだとゆっくりは見れないと思いますけど」


 三人の足なら三十分くらいで行けるでしょうが、ロンドカ村に行くのは初めてのこと。いろいろ探していたらあっと言う間に暗くなっちゃうわ。


「そうだな。場所だけ見ておくか。本格的に買うのは明日にするとしよう」


 アルセクスさんとアルジムさんが了承の頷きをしたのでロンドカ村に向かった。


「あの商売もお嬢ちゃんが考えたのか?」


「考えただけですけどね。あとは、お母ちゃんや他の方ががんばったからです」


 わたしは考えを言葉にしただけ。あとは他の人のがんばりだわ。


 世間話をしていたらロンドカ村に到着。まずはマーチック広場に連れて行った。


「食料品を買うならマーチック広場がいいと思いますよ。最近、食べ物の屋台が増えているそうですから」


「お嬢ちゃんも屋台とか出してたのか?」


「はい。お城の広場でやってました。冒険者なら入れるので行ってみるといいですよ。ローザ亭でやっている屋台がありますから」


 代わり映えしないメニューなのになかなか廃れないわよね。こんなに屋台が出来ているってのにね?


「お嬢ちゃんは、冒険者より商人になったほうが大成するんじゃないか?」


「商才に溢れすぎだろう」


「わたしは、いろんなところに行ってみたいんです。商売は資金を稼ぐためのものでしかありませんよ」


 儲けたいのなら真似してもらっても一向に構わない。独占して面倒なことになるのは嫌だからね。


「まあ、冒険ってより旅がしたいんですけどね。リュードさんは海に行ったことはありますか?」


 前世ではとうとう海に行くことはなかった。今生では海を見てみたいものだわ。


「海か。ここからなら馬車で二十日くらいは掛かるんじゃないか? 一度、王都に向かって海に向かう隊商に乗せてもらえば難なく行けるはずだ」


「お嬢ちゃんなら下働き要員として喜ばれるだろうな。料理を出来るヤツは重宝されるからな」


 ほう。いい話を聞かせてもらったわ。海を目指すときはその手を考えてみるとしましょうか。


「細々としたものが欲しいときはバイバナル商会がいいですよ。わたしもよくお世話になっていますから」


「……お嬢ちゃんは大商会とも繋がりがあるのかい……」


「民宿のレンラさんは、ここで副頭をやっていた人ですよ」


「支店の副頭が民宿の主をやるのか? 副頭ってかなり優秀な者でないとなれないものだぞ」


「レンラさんは、民宿でも優秀ですよ。部屋を空けることなくお客さんを呼べるんですから」


 未だにどこから集めて来るのかは謎だけど。


 バイバナル商会に行くと、レンラさんの配下だったマルケルさんを呼んでもらった。


 役職は番頭と呼ばれ、副頭の下で働く人らしいわ。どこまで偉いかは知らないけどね。


「これはキャロルさん。いらっしゃいませ」


「お久しぶりです。今日はこちらの人を紹介しに来ました。銀星のサナリスクの人たちです」


「これはまた有名な冒険者を連れて来ましたね」


「え? リュードさんたち有名人だったんですか?」


 ネットやテレビがない世界で有名になるとか凄いことじゃないの!?

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