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結果と説明と

ありふれた人生を過ごすだけのはずが・・・

突きつけられる現実と

連絡が来て、夕方の帰りにクリニックへ入って行く。

看護師さんから呼ばれて、先生に通される。

分厚いファイルを手元に、真剣な眼差しで、「結論から言うと直ぐに、関西労災病院へ入院をしてください。先方には、紹介状と連絡はしてますので、お仕事もあるとは思いますが、お休みをして出来るだけ早く行かれてください。」と先生から飛び出した言葉に、「何か分かったんですか?」

分厚いファイルの出番である。

心電図の測定記録があった。

見てもわからない。

いくつもの付箋の中から、開かれた脈の振れる図?で、一定の間隔でない事は理解する。心拍数が、覚醒時の平均が40回くらい、睡眠時の平均が20回くらいと言われどうも遅すぎる様だ。

(そう言えば、スポーツ心臓と言われたこともあったなぁ。)

そして、脈が飛ぶせいで心臓が10秒近く動いてないらしい所を指し、原因は分からない。


っで、設備の揃った病院へとの事であった。

本当にわたしの記録なのだろうか、何か自分の事じゃないような感じで聞いていると、我に返るキーワードが、「今の状態では、いつ死ぬかわからない。駅のホームや階段だけじゃない。貴方の心臓が止まったら助けようがない。」

わたしは、徐脈を治す薬とかないのか聞いてみたが、「ある条件で効果が期待できる物はあるが、原因不明の状態で単に徐脈に出せる薬は、無いです。」頻脈に対応出来る薬はあるが逆はまだ無いらしい。

突然の言葉に、頭を抱えながらため息をつく。(何で、俺が!)」

それから、彼女と子供にどう説明したらいいのか。


考えても、オブラートに包む事は出来ないようだと思考を諦めた。

彼女をまた、泣かせてしまうことになると思うと、わたしの頬には涙が流れてしばらく止まることはなかった。


読んで頂き、ありがとうございます。

本編にて登場する個人・人物・企業・団体は実在する物と全く関係ありません。


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