検査入院と孤独な夜3
ありふれた人生を過ごすだけが・・・
正直に話せない、わたしと悪化していく症状と
朝陽が差す病室で、酸素マスクがとれた私は、窓の外へ視線を送る。
向かいの建物と雲の残る青空に、気分も幾らか晴れていく。
お昼過ぎに、彼女がやって来た。
『ガラガラ』と扉が開くと「どお?」と言いながら入っくる彼女。
「何もないよ。布団も2枚あるし、エアコンも付いてるので寒くもない。我が儘を言うなら、枕が低いかなぁ。」笑いながら答えると、「持ってきたよ。」とおにぎりが3個ベッドの台に置かれた。
「梅に鰹節にツナ、あとお茶の予備を買ってきた。」「ありがとう。見つからない内に、棚の引き出しに隠しておこう。」とベッドから立ち上がる。
看護師さんが、やって来て「明日はCT検査を午後から、予定してます。お昼は、検査で食べられないけど、水分は取っていいですよ~。」と言って検査の説明をしてサインしたら、戻っていった。
「同伴は、いらないみたいだね。
カテーテルの時は、ごめんけど頼むね。」と話をする。
彼女は、「これは何」と指を指した。
「あ~、これは酸素だよ。念の為に準備してるみたい。」(既に、使っている事は言えなかった。)
「早く帰りたいなぁ。」「まだ、来て何日も立ってないでしょ。」
「こんなに寝れる時間があるなんて、使い道に困るなぁ。子供は、泣く、食べる、洗われる、そして、具合も悪くなるのが当たり前で仕事だから、どお?大変じゃない。」
「こっちは、大丈夫。心配しなくていいよ。」笑顔を見せる彼女だった。
わたしは、エレベーターまで見送る(心電図を測っているので、出歩けないのです。)と廊下で目眩を起こし手摺りに掴まりながらしゃがみ込む。
近くの看護師さんの肩を借り、ベッドに横になる。
自然と涙が流れて耳をつたう。
夜、電話をかける事が出来なかった。
(おかしいな、ゆっくり安静にしているのに症状が、悪くなっているのか?まだ動けるよなと呟く。)
彼女と子供と一緒にいたい。
何もなくてもいい、お願いします。
と神様にお願いする。
無宗教なので虫の良い話ではあるが、心を落ち着けさせるのに何でもよかった、それで少しでも安心できるなら。
読んで頂きありがとうございます。
さくっと読んで、少しでも伝わる物があったらいいなぁ(*´∀`)




