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家族と準備と入院へ

ありふれた人生を過ごすだけが・・・

皆に知られても、変わらぬ居場所与えてくれる、仲間と家族へ


なかなか、止まることがない涙に、近所の公園の椅子に座り込む。

この心臓が止まったら、死ぬのだろう、彼女と子供を置いて・・・。

いやいや、まだ諦める訳にはいかない。

拳を強く握り締めると、家へと帰った。

「ただいま。」「お帰りなさい。どうだったの?」彼女には先生から言われたことを全部説明した。

「ごめん、でも、まだまだこれからだから、原因が分かれば治るよ。」

彼女は下を向いているが、もう声をこらえながら、床に落ちていく涙を見て、抱き締める。

抑えきれなくなった泣き声に釣られて子供も泣き出した。

二人を、抱きしめながら「大丈夫だから、治すよ。皆でやりたい事が、まだ沢山あるからね。

子供とお酒を飲んでもいないし、結婚式も見てないしね。」

やりたい事、食べたい物、行きたい所など、話ながらその夜は、3人で川の字になって・・・いつもの川の字が隙間なく、ひとつ《一つ》になって眠りについた。


※ ※ ※ ※


翌日から、病院へ連絡すると仕事のスケジュールと調整しても11月も終わり頃に予定を入れた。

予定は2週間である。検査項目も血液検査、レントゲン、CT、MRI、心臓カテーテル検査など、流石に先生に、全て任せていたら準備出来てるようだった。

会社にも、病院へ検査入院する事になった事を伝えた。

上司も先輩も同期も後輩、みんなが、優しくて「ゆっくりして来い。しっかり直して戻って来いよ。中途半端が一番悪い、治るまで戻らんでいい。」と笑顔なのに(あれもこれも取っといてやる。と聞こえて来る感じ。)戻ってからの仕事量が不安だぁ。


バタバタと準備が進む。

道具は、着替えや洗面具など、彼女と帰りに買って確認していく。

1日また、1日と月が終わろうとしていた。

それから、彼女は気づいているのだろうか?

入院して、検査後から治療となるとクリスマスには戻れるのだろうかと・・・


読んで頂き、感謝、ありがとうございます。


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