ライスに塩を何故かける?
先日テレビを見ていると「洋食のライスに塩をかけて食べる県民がいる」という話があった。
理由が気になりそのトピックの間見ていたのだが、結論として「理由はよく分からないが……」で話が終わってしまった。
理由不明でうやむやで終わるくらいなら他に見たい番組があったのにとガッカリしつつ、そういえば、子供の頃にライスにこっそり塩をかけて貰ったことがあったなと思い出した。後にも先にもライスに塩はその一回だけだ。
遡ること昭和の……いつだ?
とにかく幼少の頃。
コンビニはまだ無く、電子レンジも無かった頃の事。
デパートだか百貨店だか知らないが、親に連れられて、冗談抜きで満員電車並みの人混みの中を延々歩かされ、迷子になり、迷子センターらしき所で回収され、また買い物だかで延々歩かされ、チビなので必死で歩きタバコから顔を守りつつ(当時は店内でもタバコを吸う大人が多く、火のついたタバコを持ったまま普通に歩いていたので、大人の太股辺りに火のついたタバコをがある状態がデフォルトだった。なお、ある程度歩けるようになった子供の顔の位置が丁度大人の太股辺りとなるため、ヤケドを負う子供が多発した)ヘトヘトになった後、レストランに入った。
こんな時代なので、家の食事は完全和食だった。
学校の給食で出されたチーズが(食べ慣れない味で)マズく、掃除の時間になっても食べきれなくてホコリの舞う中、ぐずぐず泣きながら食べる子供がクラスの1/4発生する時代だった。
余談だが、元々納豆文化の無い県生まれのため、納豆が給食に出た時は教師含めてまともに食べられる者が他県から越してきた一人しかいないという有様だった。
なので、今でも納豆を食べると、
「こんな腐った食べ物食べなくていいように私らは頑張ってきたっておばあちゃん言ってた!こんなの食べたくない!!」と号泣しながら拒絶していたクラスメイトを思い出す。
そんな食がまだまだ地域色豊かな時代。
レストランでハンバーグが出たとして、はたしてライスという名の白米とデミグラスソースのかかった肉を一緒に食べられるのかという話である。
答えは否。僕には否だった。
今でもクリームシチューと白米が一緒に食べられない大人である。
子供心にハンバーグは美味しいのだが、白米と一緒に食べられなかった。まるで天ぷらである。今は平気だが、なんせ肉自体があまり食べ慣れない味だったのだ。
苦手なデミグラスをできるだけ避けたハンバーグを食し、これまた食べ慣れない味の人参のグラッセを平らげ、ふと見ると平皿にこんもりとした白米の山。
普段食べない牛や豚の脂で胸焼けを起こしているが、学校でも家でもお残し禁止の時代である。外食を残すなど言語道断。どれだけ怒られるか。
嫌々ながらにフォークで白米を掬い口に入れたのだが、途端広がる鉄臭さ。子供だったので敏感だったのかモロに鉄なフォークだったのか不明だが、胸焼けに鉄味の白米は無理だった。
困って固まる僕の平皿に、そっと卓上塩をふりかけてくれた誰かに感謝しながらライスを食べきったのが、初めてのレストラン体験であった。
別のテーブルから伸びてきた手だったような気もするがきっと気のせいだろう。
さて、実体験として脂っこい物を食べ慣れない人にハンバーグやチーズはキツい。
だから転生食革命で牛乳やチーズやらが出てくるといつも腑に落ちない。多分牛乳飲まない民族にいきなりは無理だ。肉も慣れないと胸焼けするし肉臭い。魚も慣れないと魚臭い、骨多い。
醤油や味噌も食べない国の人からすると変な匂いらしい。
派生や関連品はいけると思うんだがら新顔はいきなりウマー!とはならないと思うんだがどうだろうか?
脱線したが、ライスに塩をかけるのは、
・おかずゼロでも大量の白米を食べきるため
・胸焼けしていてもライスを食べきるため
・フォークの鉄臭さを紛らわすため
当初目的はこの3点ではないかと個人的には考える次第である。
個人的に白米と一緒に食べられないおかず
・シチューやグラタン全般
・天ぷらやフライなど揚げ物全般
・おでん




