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第七話 浮気はいけないよ

木曜日の夜、しばらく連絡を取っていなかったカイト(春佳)から個人チャットが送られてきた。


『久しぶり。明後日の土曜日、空いてる? 』


『おお、久しぶり。あーごめん、明後日はちょっと予定があって......』


『彼女とデート? 』


『なんでみんな最初にそれ疑うの? お決まりなの? 』


『やっぱデートなんだ』


『違うよ、ていうかもしそうだとしてもカイトに関係ないでしょ? 』


続いていた会話が途切れ、しばらくしてからまた返事が返ってきた。、


『ちょっとさ伝えたい事があって』


『伝えたいこと? 』


『そう、だけど土曜日しか時間がないの』


『うん』


『だから、無理なお願いなのはわかってるんだけどお願いできないかな』


『まあそこまで言うなら...少し時間もらえる? 明日の夜までに答えだすから』


『うん、ありがとうイカさん、わがまま言ってごめんね』


『いいよきにしないで、俺達()()だしな 』


『うん』


カイトの最後の返信が、少し遅れたことに琢磨は大して気にする様子もなかった。

それもそのはず、琢磨は土曜日の先客達にどう説明をつけるかで頭がいっぱいだった。



「どういうことですか!? 先輩! 」


金曜日の朝から悲鳴に近い声が住宅街に響いていた。


「だから外せない用事が出来ちゃって......」


「また彼女...? また前の彼女なの鈴木君!? 」


「先輩!? 急に取り乱すのやめてください?! 」


キャラ崩壊しすぎだよこの人......


「岡野先輩最近ずっとこうなので大丈夫です、それよりショッピングは別の日にしようって訳ですか? 」


「完全に大丈夫じゃないと思うけどそう、お願いできない? 」


「そうやって私達と距離を取っていくんだね鈴木君......」


「違うからね、語弊のある言い方やめてね」


とキャラが崩壊している岡野 華に琢磨がツッコミを入れている所に、「あの、先輩」と小波が少し不安そうな表情で琢磨を呼んだ


「ん? どうした小波」


「......私達も一緒について行っていいですか? 」


「......まじ? 」


その思いがけない小波の発言に琢磨は豆鉄砲を食らった様な顔をしていた。

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