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第六話 新キャラ出てきちゃうよ

平日の朝、憎たらしい月曜日の朝、琢磨は同じ高校の女生徒二人に囲まれながら登校していた。


「琢磨せんぱーい、お久しぶりです!」

「いや久しぶりって二日しか経ってないぞ小波こなみ

その女生徒の一人 小波 ゆい

髪型はセミロングで、遺伝なのか髪色は中学校の頃から少し茶色が混じった黒髪だ。

琢磨とは中学校の部活動で知り合い、現在琢磨と同じ梅白うめじろ高校に通っている一年生。

部活の事や勉学の事などで度々琢磨に相談などをする、いわば妹的な存在だ。


「おはよう鈴木君、土日はゆっくり休めた? 」

「あ、おはようございます岡野先輩。土日はちょっと忙しかったですね......」

女生徒二人目の 岡野 はな 梅白高校に通う三年生。

日によって良く髪型変えているが、今日は触覚付きのポニーテールだ。

一年前、岡野が働いていたビデオレンタル屋に琢磨が入ってきて知り合い、

後に同じ高校の先輩だということを知った。

バイト先の事など気兼ねなく相談できる姉的存在だが、天然が入っているせいか岡野のアドバイスはあまりあてにならない事が多い。


「え~琢磨先輩もしかして私達に内緒で、彼女さんとデートでもしたんですか~? 」

「え、そうなの鈴木君? 」

「い、いや別に彼女ってわけじゃ......」

「はっ!? 」

「えっ?! 」

「え、今僕まずい事言いました? てか驚きすぎですよね? 」

「センパイトデート、ワタシユルサナイ」

「おーい小波大丈夫かー? 戻ってきてー? 」

「私に内緒で彼女さんとデートだなんて、私ショックだな? 」

「お、岡野先輩ちょっと怒ってる? ていうかそもそも彼女じゃないから! 」


と月曜日の朝だとは感じさせない程、ほんわか(琢磨にとっては)している会話が繰り広げられていた。



「それじゃあ小波も先輩もまた放課後に」

「はい! 放課後までに色々と詰問を考えておきます! 」

「や、やめて......」

「私は彼女さんをなんとか特定して顔写真を出会い系サイトに......」

「駄目だよ!? てか先輩キャラ崩壊してない!? 」


と精神攻撃を仕掛けている二人と、その攻撃を受けている張本人の琢磨は、

毎日授業が終わると放課後にある名目で集まっていた。

その名目とは『ゲーム同好会』だ。

ゲームを色々な面から研究するというのがテーマなのだが......

実際は只々パーティーゲームをわいわいやるだけという超緩い同好会。

参加人数は琢磨、小波 唯、岡野 華 以上たったの三名だけだった。

華は、先述にもある通りレンタルビデオ屋でバイトするほどのゲーマーで、

本人によると毎週新しいゲームの情報が入ってくるそう。

唯はアクティブでゲームとはとても無縁な性格だが、なぜか同好会に所属している。

理由を本人に聞いても、いつもはぐらかされてしまうため詳しいことは未だにわかってない。

琢磨は小学生の頃から色々なジャンルのゲームをプレイする、根っからのゲーマーだった。






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