ツンデレ少女の独白
復活しました
今話の主人公
ツンデレちゃん
今話では名前は出てこない。容姿も不明。
ツンデレである。ツンデレが治らなかった結果がこれだ。
夢羽
明るく優しい女の子。クラスの中心に居るようなカーストの高い女の子。いい子。
ちゃんと、向き合えばよかった。
ちゃんと、話せばよかった。
あの子に伝えられなかった言葉なんていっぱいあって、最後の最後まで、あたしはあたしだったんだ。
夢羽とは小学校の頃からの付き合いだった。
夢羽は元気で活発な女の子で、いつも大人しいあたしをいろんな場所へ連れ出してくれた。
その頃は、普通にこんな日々が続いていくんだろうと、盲目的に信じていた。
中学になって、大人しいあたしは、イジメの標的になった。
夢羽とは別のクラスで、あたしは1人で戦うしかなかった。
毎日、毎日、毎日、毎日。
夢羽が居る時は無理矢理笑って、家でこっそり泣いて、そんな繰り返しだった。
だけど、ある時イジメの現場を夢羽に見つかってしまった。
夢羽は、物語の主人公みたく、あたしを助けてくれた。
好きに、なってしまった。
女の子のあたしが女の子の夢羽を好きになることなんて、異常で、普通じゃなくて、……好きだなんて、言えるわけがなかった。
高校になってから、あたしの夢羽への恋は大きくなるばかりだった。
その頃からだった。夢羽の言葉に素直に返せなくなったのは。
話してくれて嬉しいのに、恥ずかしくて照れてしまって、よく分からかいうちに言いたくないことを言ってしまっている。
文句ばっかり言うあたしから、夢羽が離れていくのは当然のことだった。
素直になれない自分を呪った。
好きだとすら言えてなくて、でも言えなくて、結局素直になれないまま、あたしは失恋を迎えた。
『新郎新婦のご入場です!』
モノクロだ。
涙が溢れて止まらない。全てが、遠く感じる。
女の子なんて、好きにならなきゃよかった。
ツンデレ「……結婚おめでとう」
夢羽「ありがとう。これからは、友達としてよろしくね…?」
ツンデレ「……うん(なんだそれ、なんだそれ………。…くそ…)」
連載小説書きたいです