作戦開始
船長から艦橋に主要なメンバーに集合命令が出されていた。
ケン、レナ、ルークは、艦橋の扉を開けた。既に、何名か集合していた。
中央のテーブルには、バラバラになったリッキーの部品が並べられたいる。集合した者は、リッキーの部品を観察し、何やら話している。最後に船長が艦橋に入った。
「揃ったな!」船長が大きな声で言い、集合メンバーを見渡した。船長は、注目されていることを確認し、話を続けた。
「このアンドロイドは、ケン達と格闘しこのようになった。幸いなことに、乗組員には大きな怪我はなかった」メンバーがケン達の方を見つめる。船長を話を続ける。
「このアンドロイドから通信信号が発信された。・・・。パイオニア号のモノらしい」メンバーから驚きの声が漏れる。
「昨日、未明、パイオニア号が、こちらにコースを変えた。気付かれたようだ」船長は、一同を見つめた。
「これから、厳戒態勢に入る!こちらから仕掛ける、各自、気を引き締めるように!」一瞬、ざわつきメンバーの表情が変わった。
「大まかに作戦を確認する。先ず、この船の防御だ」と船長。
「昨日から、スペース・ジャンクを船から切り離し、船の周りに再配列中。あと六時間で終了です」と、オペレータからの報告。
「パイオニア号の通信システムを封じる。レナ、通信電波捕獲網は?」
「今夜、パイオニア号に向けて、発射します。500個程ですが、これで、パイオニア号を包むことができます」と、レナ。
「ステレス性能も高いし、これで、AIが逃亡することも出来ないさ」とケンが付け加える。
「次は攻撃。アルゴⅡは、どうなっている?」
「準備は、出来ている」と、マザーとルーク。
スクリーンに宇宙艇が表示された。
「『アルゴⅡ』です。アバターロボ5体を搭載しています」一同から、驚きの声が上がる。
「パイオニア号に潜入してからは、連絡が取れないぞ。手順を確認するように」
船長は、一同を見渡した。
「各自、戦いに備えてくれ!」一同は、それぞれの役割を果たすため、艦橋を出て行った。
ルークがアルゴⅡの格納庫に向かっていたとき、通信が入った。マザーからだった。二人きりで話したいとのことだった。




