偵察ロボットを追って
船長がラウンジに遅れて入ってきた。
「ようこそ、船長だ」と、リッキーと握手をした。
「教えてくれ、リッキー、あっち側はどうなっている?」と、船長。
小型宇宙艇が衝突とウィルス対策のため、アルゴ号は二つに分断されたいた。パイオニア号に察知されないように、修復も行わなかった。インフラは、支障なくカバーされていた。だた、連絡は控えていた。
「どうなっているって。まあ、普通だ。みんな元気だ。ただ、宇宙艇衝突以来、こちらの情報がないから、人がいないとか色々な噂がたってたよ・・・。この船は、破壊された事にすると言う、命令を忠実に守り続けているよ」
「なぜ、君はこちらへ?」と、船長が質問した。
「ある時、僕の目の前をちょろちょろと動き回るものを見つけた。僕は、罠をつくり捕獲しようとしたが、なかなか捕まらなかった。僕は、それが生き物だと思って“餌”を使ったんだ。途中でロボットだと気付いたんだ。罠を変えて捕まえることができた。調べてみると、なかなか良く出来た偵察ロボットなので、製作者に興味を持って、会いたかった。探索ネズミロボをつけて行くと、製作者に会えると思ったんだ。僕がここに来られたのは、キミ…」といいケンを指差し指先をクルクル回した。
「ケン」ケンは自分の名を言った。
「そう、ケンが探索用ロボットを私のエリアまで到達させたからだ。僕がここに来れたのは、探索ロボットのおかげだ」といい、ケンに改めて握手を求めた、ケンもそれに応じた。
「リッキー、大体のことは分かった。ゆっくりと身体を休めてくれ。後で、ゆっくり話を聞かせてくれ」
船長が空いている部屋を教え、艦橋に戻っていった。
部屋に向かおうとしたリッキーは、急に足を止め振り返った。
「あ、そうだ。『ティト』という人を知っているか?」ケンは、首を振った。
「人探しさ、あっちの人に頼まれたんだ」リッキーは親指で後ろを指さして言った。
「初めて聞いたよ」と、ケン。
「ああ、いいんだ。気にしないでくれ」リッキーは、自分の部屋へ向かった。
『ティト』の名前に反応したのは、レナとルークだった。二人は、顔を見つめあい確認し合っていた。そんな様子にケンは気付かなかった。ケンは、リッキーがドアの向こうに消えたので、振り向くと額に皺を寄せるルークが居た。
「どうした?ルーク」思わず、ケンが声をかけた。
「…何か引っ掛るんです。前に会ったような気がして」
「リッキーと?」
「そうです」
「自分にそっくりな人間はこの世に三人は居るらしいよ」ケンの意見を訊いているのか、ルークは腕を組み考えていた。こんな時は、人間じゃないかと思うほどルークの表情は、良く出来ていた。




