スタンガン少女
女の子が口を開く。
「おい、お前。確か家庭科の先生の推薦で入ってきたんだよな?
私の研究室についてこい」
その言葉に桜が
「やだって言ったら?」
と、答える。
少女は
「なら仕方ない」
指をパチッと鳴らすと、向こうからムキムキの男達が表れ、仁をトラックの荷台に連れ込む。
呆然と見ていると、中から「アッーーー」と声が聞こえ、それっきり何も聞こえなくなった。
「彼らはBL研究会の刺客よ。彼はもう……」
そうか。
仁はやつらのおホモだちになったのか。
南無。
「まあいいや、ついていこう」
取り合えず着いていく。
ーーーーーー
着いたのは広い研究室。
「じゃあ、挨拶だ。
私は赤坂華林だ。
この研究室の主任で、大書院の中三生」
え?同い年⁉
こんなにちっちゃいのに?
「おい今ちっちゃいとか思ったろ‼」
何故ばれたし。
「それで、私は幸太に頼みたいことが有るんだ。
回りにはカップ麺だらけだろう?
飽きたから別のものが食べたい。
何か作ってくれ」
年頃の子供がカップ麺だけの生活……。
「あ~あ、兄様の変なスイッチが入っちゃった……」
ーーーーーー
一時間後。
「完成!たらふく食ってくれ」
買い出しを終わらせ、料理を作るのに思いの外時間がかかった。
あまりにも汚すぎてついつい掃除をしてしまった。
メニューはオムライス、サラダ、スープのみ。
「「頂きまーす」」
おい桜。
何でお前も食ってるんだ。
まあ、いいか。
あれ?何か忘れている気が……
ーーーーーー
その頃の教室では。
担任の柴田壱尉が出席をとっていた。
「おーい、神白澤は休みか?え?菅原兄妹もいない?
初日からサボりが多いな」
活動報告でその頃の神白澤 仁を書く予定です。
期待せずに待っていてください。