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この星に現れた日本人によって、世界は新たに一つの概念を生み出した

作者: 上連ヤグネ

 広大なる宇宙の海原で、あるかもしれない物語。

 その星にはある日突然現れる奇妙な格好の、ニホンジンを称する人々に影響されていった。彼らの持つ多くの思想、娯楽、文化、それに付随していた概念は、高度に進化した文明でもってしても解明出来なかった事実に、新たな視野を作るのは不自然ではなかったのであろう。


 その星の住人は、自らが他者の空想上の存在という考え方を見出した。

 無限に広がる宇宙、いずれ尽きるエントロピー。もしこれが、第三者が考える空想上の世界の多様性と、その特長(ネタ)の限界だとしたら。

 誰もが二番煎じしか作れぬ世界になったとき、世界にどのような変化が起こるのか。

 世界は新たな滅びの予言を恐れ、まず、それが二番煎じでないかを心配するようになった。

 もし想像の先進国ならぬ先進世界であるならば、全宇宙を含む世界の滅亡を知り得ることが出来るからだ。

 その思想は人々を外宇宙へと旅立たせ、思考の固定化を反対するプロパガンダを展開させた。一方的かつ偏り過ぎた思想は、思考停止や空想の枯渇に繋がるからだ。

 現地にも存在した日本人の協力もあって、すぐさまより広い視野を持たせる思想教育が行われるようになった。


 しかし、その日本人の一言によって、終末思想に新たな展開が起こる。

「二次創作じゃ、駄目なのか?」

 一つの空想から分岐させた新たな空想は、この宇宙空想論に反するかどうか議論がなされ、まずその分岐点の先端が神的第三者の存在であることから、二次創作も空想の一つと認められた。

 本国にいた日本人はこのことに、そんな事に今更気付いたのか、と以外そうな顔をした。


 こうしてこの世界に、日本人による新たな概念が生み出された。

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