表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
74/116

強奪×復讐×上辺の闇

題名ハンタww

 海田京第一ハーレム木村早瀬の部屋でそれは起こった。

 精神統一と修行の為、実家の魔術剣道道場で剣を振り、己の雑念を振り払う。

(何も考えるな!)

 昨日見た海田の笑顔がチラつき、頬が熱を帯びる。

「どぅわああああああ!!!」

 気合と共に一閃――

 その時。

「よお。ハーレム要員さん」

 その声を聞いた瞬間、肌が粟立ち、海田と戦った青年を思い出した。

 竹刀は固まったように動けず、視線を竹刀の先へと飛ばす。

 血のように真っ赤な赤毛。

 その瞳は黒々と輝いている。

 名は山辺亜門。

 闇の世界で暗躍していたグループのリーダーだ。

「アンタッッ!?」

「ああ、単刀直入に言うぜ? 俺に付いてこい」

「誰がアンタなんかに……ッ!!」

 天司を操り、風の魔術を一挙に形成し、竹刀の風を纏わせる。

 ガラスが砕けたような音とともに早瀬の周りの空間が裂けた。

「うぜえからさっさと終わらせる」

 咄嗟に記憶が蘇った。

(あの時はどうやって凌いだ!? ……海田が覚醒してそれで……っ)

 圧倒的な力で終わらせただけだ。

 間違っても自分が勝てる相手じゃない。

 コイツに勝てるのは、海田か――倉敷壱のただ二人!

 亜門は唇を歪め、笑った。

 反射的に目を瞑る。

(死ぬ……!?)

「……ていうのは嘘」

「へ?」

 腹から背中に駆け抜けるような衝撃が走った。

「か、は……?」

「お前程度のメス犬に全力使う訳ねーだろうが」

 簡単に気絶してくれた早瀬を肩に引っ提げ、引き裂いた空間からケータイを取り出した。

 引き裂いた空間は中は闇に満ちており、中が全く見えない。

 ケータイから着信音がなった。

 黙って耳に当てる。

「クレアは無事奪ってきたか?」

「クレアの拉致はまだ終わってねー。ただ、海田を釣る餌なら釣れたぜ」

「……復讐か」

「俺の雇った交換条件だろーが。それに、お前も復讐だろ? 大和さん」

「アイツのせいで俺の会社の本部は丸潰れにはなったが、俺の本当の目的は復讐じゃない。アイツの能力を解明し、応用した武器を創り上げる。それが俺の目的だ」

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ